15年間通い続けるホームセンター
猫のFattyは、この15年ほどずっと英国ケンブリッジ近くのホームセンターに通い続けています。最近になって、弟分である同居猫Georgeも一緒に連れてくるようになりました。
2匹にはちゃんとやさしい飼い主がいるのですが、まるで従業員のように、ここで長い時間を過ごしています。店のスタッフは毎晩、閉店時間になると猫たちを外に連れ出し、警報機をセットしています。
フワフワの白黒毛並のFattyがここに初めてやって来たのは、子猫のときでした。以来、お得意さんやスタッフの間で大人気のアイドルになっています。
George(約2歳)もフサフサした毛のトラ猫ですが、この店での勤務年数は、まだ1年ほどの新米です。
お気に入りは庭用ベンチ
「ほぼ毎朝、2匹は開店前に入り口に立ち、スタッフにあいさつをしてくれます」というのは、店長のJeff Hodgesさんです。
そのあと2匹は、外に並べられた植物を確認したり、店内のディスプレイを点検したりして見回りをします。
Fattyは、暖房装置のすぐ下に置いてあるバーベキューコンロ付近がお気に入りの場所だとか。そばに置かれた庭用ベンチのクッションの上で、ゆっくり昼寝を楽しむのです。
しかし残念なことに、このベンチは最近お客さんに買われてしまいました。スタッフは猫の毛がついたクッションは売らずに残しておき、新しく仕入れたベンチの上に置きました。それでも新しいベンチにFattyは不満そうですよ。
この店の契約社員Sarah Phippsさんは「お客さまはこの2匹が気に入っているようで、どなたも来店するとすぐに猫の姿を探しますね」と話します。
「Fattyがケガで自宅療養中だったときは、やってくる人々から『猫はどうしたの?』とさかんに聞かれました。まるでここの従業員のようです」
みんなによろこびを与える猫たち
「ギフト・食品コーナー」を担当するClaire Turnerさんによると、あるときFattyは配達用のワゴン車に飛び乗って行ってしまい、みんながあわてて捜索したそうです。
「3、4キロ離れた次の配達先で猫が車から跳び下りるのを見て、運転手さんが連絡してくれました。スタッフ数人がそこまで車で迎えに行き、住民のみなさんも協力してくれて保護し、無事に自宅へ帰すことができたのです」
「園芸コーナー」担当のChris Comptonさんは、Fattyの「お気に入り」の同僚です。
「出勤すると、ぼくの車を見つけて飛び乗ってきます。事務所で一緒に過ごすことも多いですね。窓を半開きにしておくと、片足で窓を開けて中に入ってきます。本当にかわいいですよ」
犬を連れてやってくるお客さんたちが目の前を通り過ぎても、まったく動じないという2匹。自分たちだけでなく、お客さんやスタッフによろこんでもらうことが幸せになっているようです。
どうか今後もずっと、熱心な勤務を続けてくださいね。
出典:Cats make Cambridge garden centre their second home
■関連記事
・猫がかわいい7つの理由
・猫の天敵と言われている動物9選
・猫に『ウザい』と思われる飼い主のNG行為9選
・嫌いな人に見せる猫の10の態度
・猫が撫でてほしい時にする6つの仕草