パンダ(大熊猫)の名前の由来
パンダの名前の由来は諸説ありますが、「レッサーパンダと区別するため」説が濃厚だと思われます。
「熊猫(シィォン マァォ)」という名前は元々同じパンダ科である「レッサーパンダ(小熊猫)」を指していた名前でした。しかし体の大きい「パンダ」と区別するためパンダは「大熊猫(ダー シィォン マァォ)」といわれるようになったのです。
つまり最初に見つかったレッサーパンダの特徴が「猫の特徴に似ている」という理由で「熊猫」と名付けられ、その後パンダが見つかり、それぞれ「小熊猫(レッサーパンダ)」「大熊猫(ジャイアントパンダ)」と名づけられたわけです。ややこしいですね。
なお日本語では、ジャイアントパンダはかつて「シロクマグマ」という和名を持っていたこともあり、一時は主流になっていましたが、現在では「ジャイアントパンダ」の名前が一般的になっています。
パンダと猫の意外な共通点7つ
1.鳴き声が同じ
とくに子パンダの鳴き声は、猫の鳴き声にとても似てます。
動画サイトで検索するとヒットしますが、確かに子パンダの鳴き声は「ニャー」と聞こえるのです!猫と間違われてもおかしくないのでは?と思うくらいに…。
興味があればぜひ検索してみてくださいね♪
2.食性が似ていた
パンダは主に竹を食べる動物ですが、本来は猫と同じ肉食動物です。草を食べているイメージなので、「草食動物じゃないの!?」と勘違いしている人もいるかもしれません。
しかしパンダは草食動物のように草を消化に適した長い胃腸を持っていないので、たくさん草を食べなければなりません。
「効率が悪い」と思った人もいるかもしれませんが、パンダは生息地で年中生えている「タケ・ササ」の葉を食べることで、競争から免れたともいわれています。
なので本来の食性は「肉食」で猫と一緒だったというわけです。
3.高所が好き
高所を好むという共通点は、猫とパンダの行動にも現れています。
猫は高いところから飛び降りて遊んだり、または天敵から身を守るために高いところにいることがよくあります。パンダも遊んだり休息したり、危険を回避する意味で高いところを好みます。
パンダ動画でよく見られる「木から落ちるパンダ」の映像は、可愛い以外の何ものでもないです。
4.性格が似ている
性格は個体差もありますが、猫もパンダも「マイペース」な性格の持ち主です。
猫は甘えてきたかな?と思ったら急にどこかへ行ってしまったりしますが、パンダもどこか行こうとして、よく飼育員さんに行く手を阻まれている様子が見られます。
このように、それぞれマイペースで気分屋という性格の共通点を持っているのです♪
5.狭いところでもお手の物
パンダは猫と同様、狭い場所でもスッと通ることができます。
パンダの丸っこい体格から想像するのは難しいかもしれませんが、意外と骨格はスリムで狭い遊具の間もすり抜けることができるんだそう…。
ぜひ動物園でパンダを観察してみてくださいね♪
6.座り方が似ている
パンダも猫も前足を投げ出して座る「おやじ座り」をします。猫では、スコティッシュフォールドがよくする座り方(スコ座り)です。
一方パンダも同じように前足をでーんと前に投げ出してよくササを食べています。その姿から「動物界一だらしない、無防備な生きもの」ともいわれているそうです!
7.爪の構造が同じ
猫とパンダの爪は、玉ねぎのようにさやが何層にもなっている構造を持っています。人の爪とは異なり、外側から薄く剥がれていくという不思議な特徴を持った爪です。
また円柱状にカーブしながら伸びる「かぎ型」の形もよく似ており、木に登るのに役立つ形になっています。
おまけ:パンダにも里親制度がある
実は、パンダにも里親制度があります。とはいってもペットの里親制度とは異なり、家族として家庭で飼育するというものではなく、募金活動を通して間接的に里親になるというものです。
里親会費は中国のパンダ保護研究センターに渡り、パンダの飼育費や研究費、広告費といったことに使われます。
「日本パンダ保護協会」の公式HPに詳細が掲載されていますので、興味のある方はぜひ検索してみてくださいね!
まとめ
パンダの名前の由来は諸説ありますが、よくいわれているのは「当初、熊猫と呼ばれていたレッサーパンダと区別するため」という説です。
パンダと猫は似ても似つかないですが、レッサーパンダと猫が似ているといわれるのは少しわかる気もします。
とはいえパンダと猫には、意外な共通点があるもの。見た目や生活様式などは似ていなくても、実は「大熊猫」の名前にちなんでいる生き物なのかもしれませんね。
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