ペットロスとは
ペットロスとは、愛するペットを失ったことによって、悲しんだり落ち込んだりする状態のことを指します。
ペットを失った現実をなかなか受け止められず、日常生活がままならないほど悲しみが重症化し、肉体的・精神的にペットロスより重い症状が現れることを「ペットロス症候群」と言います。
長い間たくさん愛情を注いだわが子のようなペットとのお別れですので、落ち込んでしまうのは当然のことですし、ペットロスは正常な心と体の反応であり、誰にでも起こりうる出来事です。
1.涙が止まらなくなる
ペットロスになると、どのような症状が現れるのでしょうか。ここからは、ペットロスの代表的な症状についてお話いたします。
まず1つ目は、「涙が止まらなくなる」です。
愛猫とお別れするということは、大事な家族を失うわけですから、涙が止まらなくなるほど悲しみに暮れるのは当たり前の自然な感情です。
愛猫のことを考えているときだけでなく、時間や場所を問わず突然涙が出てきて止まらなくなることもあるかもしれません。
辛く悲しい気持ちを抑え込むのではなく、飼い主さんの気持ちのおもむくままに涙を流すことも大事です。ひとりの時間や涙を流せる状況の場合は、我慢せず思いきり泣きましょう。
2.後悔、罪悪感
大切な愛猫とのお別れは、そう簡単に受け入れられるものではないでしょう。
愛猫との辛いお別れを経験したあと、後悔や罪悪感に苛まれることもペットロスで多く見られる症状のひとつです。
たとえば、「もっと早く病院に連れて行っていれば」「どうしてもっと早く病気に気付いてあげられなかったのだろう」「もっと一緒にいてあげればよかった」などと、考え込んでしまう飼い主さんは少なくありません。
このような後悔や罪悪感は、ペットロスを長引かせたり重症化してしまう原因になる場合があるようです。
3.無気力
なかなか深い悲しみから抜け出せず、何も手につかなくなることもあります。日常生活もままならないほど落ち込んでしまう飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
愛猫を撫でる、イタズラを叱る、トイレの片付けをする、一緒に遊ぶなど、猫との何気ない毎日がなくなり、心にぽっかりと穴が開いたような気持ちになって、何をしていても楽しいと思えなくなることもあります。
愛猫とのお別れから1ヵ月ほどで前を向けるようになる飼い主さんもいれば、2ヵ月、3ヵ月と時間をかけてゆっくりと心に折り合いをつけられるようになる飼い主さんもいらっしゃいます。
ペットロスは時間の経過とともに徐々に回復していきますが、重度のペットロス症候群の場合、不眠などの不調が現れる場合もあります。
もしも、眠れないなどの不調が続いて私生活に支障が出るようであれば、無理をせず専門のカウンセラーや医療機関の受診を検討することをおすすめします。
ペットロスの乗り越え方
しっかり泣く
悲しい時、寂しい時はしっかり泣くことが大事です。無理に悲しい感情を抑えることなく涙を流すことは、ペットロスを乗り越えることにもつながりますので、悲しい時はたくさん泣くようにしましょう。
思い出をすぐに処分しない
早くペットロスから立ち直ろうと、写真や動画、食器やおもちゃなどの思い出の品を焦って処分しないようにしましょう。思い出を処分するのは、飼い主さんの気持ちの整理ができてからでも遅くはありません。
信頼できる人に話しを聞いてもらう
ペットに理解があって、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうことも、ペットロスを乗り越えるには大事な方法です。また、SNS等を通じて同じペットロスで悩んでいる飼い主さんと話しをすることも効果的といえます。自分の気持ちを言葉にすることで、気持ちの整理がつくキッカケになるかもしれません。
上記した乗り越え方以外にも、ペットロスの乗り越え方はたくさんあると思います。ペットロスを乗り越えるためには、飼い主さんに合った方法で向き合うことが重要になりますので、決して焦ることなく、無理せずゆっくり心の傷を癒していきましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ペットロス」の症状や乗り越え方についてお話しいたしました。
命ある生き物と一緒に暮らしていると、いつか必ず別れが訪れます。大事な家族でもある愛猫を失うのですから、何も手につかないくらい悲しみに暮れるのは当然のことです。全くおかしなことではありませんし、正常な心と体の反応です。
「ペットロス」も「ペットロス症候群」も、愛猫をわが子のように強く深く愛した証拠ですよね。
たくさん泣いて、思い出に浸って、信頼できる人と気持ちを共有して、少しずつ前に進んで行ると良いと思います。
いつかペットロスを乗り超えられる日が訪れても、それは愛猫を忘れてしまうことではありません。
ペットロスを乗り越えるということは、「愛猫とのお別れ」という辛い現実を受け入れて、飼い主さんが心身ともに健康を取り戻し、愛猫との思い出を大事にしながら前へ進んでいくことなのではないでしょうか。
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