猫の目と人間の目では色の見え方が違う
猫と人間では目の構造が違っているため、色の見え方も異なります。目には「錐状体（すいじょうたい）」という色を認識する役割を持つ器官がありますが、猫の目は人間の目よりも「錐状体」の種類や数が少ないため、判別できる色も少ないそうです。
猫の色覚についてはまだ研究の途中ですが、猫にはっきり見える色は青・緑・黄・黒・白だといわれています。
逆に赤やグレーは見えにくい色のため、赤やグレーのおもちゃを見せても反応が薄いことがあるとか。
猫が嫌いな色
1.黒
黒は猫にとってはっきり見える色であると同時に、嫌いな色でもあるといわれています。
猫が黒色を嫌う理由は諸説ありますが、天敵であるカラスの色だから警戒してしまうのだろうという説と、はっきりと認識できるせいで威圧感を感じるのではないかという説が有力です。
特に光沢のある黒を嫌がる猫は多いようなので、エナメル素材のインテリアなどは避けたほうが無難でしょう。
また愛猫になかなか懐いてもらえない方は、黒い服を避けることで少しは警戒心を解せるかもしれませんね。
2.紺
紺色と黒色は似ているため、色の判別がつきにくい猫は紺も黒と同じように嫌いやすい色のようです。紺色のアイテムも黒色のものと同様に、猫に警戒心を抱かせたり威圧感を与えたりするのでしょう。
ちなみに紺と青も似た色ですが、青は紺よりも明るいので威圧感がなく、猫の目に見えやすい色ということもあって好まれやすい色のひとつです。
猫が好む色
青・緑・黄の3色は、はっきりと見えるという理由から猫に好まれやすい色だといわれています。愛猫のおもちゃを選ぶ時は、青・緑・黄の3色から選ぶと喜んで遊んでくれる可能性が高いでしょう。
識別の付きづらいカーペットや床の色の中で、同系色のおもちゃで遊ぶなどのシチュエーションでは、見えづらさなどから上手に遊べない場合もあります。
また、猫にとって赤は見えにくい色のはずですが、赤系統の色であるピンクを好む猫は多いようです。どうして猫がピンクを好むのか、いつか猫の色覚に関する研究が進んで理由がわかることを期待しましょう！
まとめ
猫の嫌いな色と好む色についてご紹介しました。とはいえ猫の色覚についてはわかっていないことも多いですし、色の好き嫌いには個体差もあります。
猫に嫌われやすい黒色のアイテムを全く嫌がらない子もいますし、猫に好まれやすい青・緑・黄・ピンクのアイテムを選べば、必ず気に入ってもらえるというわけでもないのです。
今回ご紹介した猫の嫌いな色・好む色を参考にアイテム選びをしつつ、愛猫の様子を観察しながら色の好みを探っていけるとよいですね。
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