1.猫がネズミに騙されたから
猫が十二支に入っていない理由はいくつか説があると言われています。その中で最も有名な説が「猫がネズミに騙された」説です。
お釈迦様が干支を決めるときに「元日の朝までに、私の元に来た十二番目までの動物を一年交代で守り神にする」と御触れを出しました。
猫は「自分も干支に入りたい」と思っていたのですが、うっかり集合の日にちを忘れてしまったため、ネズミに尋ねたところ、ネズミは一日遅れた日付を猫に伝えました。
猫は、ネズミの言葉を信じて元日の次の日にお釈迦様の元へ到着したのですが、時すでに遅し、十二支に入ることができませんでした。
ネズミに騙されたことを知った猫は、それ以降ネズミを目の敵にして追い回すようになったのだとか。
もしも、猫がネズミに騙されていなかったら…と考えると少々悔しい気もしますよね。
2.お釈迦様が亡くなるキッカケを作ってしまったから
2つ目の説は「猫がお釈迦様が亡くなるキッカケを作ってしまった」説です。
お釈迦様は80歳の時に、きのこ料理を食べて食中毒を起こしてしまいます。そんなお釈迦様は、ネズミに食中毒に効く薬を取って来てほしいと頼んだのですが、その道中猫がネズミの邪魔をしてしまいました。
そのため、ネズミはお釈迦様に薬を届けることができず、お釈迦様は亡くなってしまいます。
猫に悪気はなかったのかもしれませんが、そのことがキッカケとなり猫の十二支入りは叶わなかったという説も存在しています。
3.干支が誕生した時に猫があまり知られていなかったから
干支は中国が発祥とされているのですが、そもそも干支や十二支が誕生したとされるその時代に、猫が中国にいなかったのではないかと考えられています。
猫は、紀元前5000年以上前の古代エジプト時代から存在していたと言われており、猫は神と崇められる存在でした。
しかし、当時のエジプトはあまりにも強い勢力を持っていたため、他国からは煙たがられていたそうです。
そのような背景から、古代エジプトが崩壊する紀元前30年頃までは、エジプトの象徴ともいえる猫が他国に流入した可能性は低いと考えられています。
中国に猫が伝わったのは干支ができた後と言われているので、猫が干支に入らなかった理由としては現実的な説なのではないでしょうか。
海外には干支に猫が入っている国もある!?
私たち日本人にとっては幼いころから馴染み深い干支ですが、漢字が使用される日本や中国のみならず、さまざまな国で干支が使われています。
日本と中国の干支に猫は入っていませんが、チベット、タイ、ベラルーシ、ベトナムの干支ではウサギの代わりに猫が入っています。これらの国にとって猫はウサギよりも身近な存在だったことがうかがえますよね。
そのほか、ブルガリアの干支ではトラの代わりに猫が入るなど、国によって仲間入りしている動物にも違いがあるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、十二支の中に猫が含まれていない理由を3つご紹介いたしました。
猫が十二支に入っていない理由については諸説ありますが、有名な逸話から現実的な理由まで、さまざまな説が存在していることがわかりました。
干支が誕生した中国では猫と馴染みが薄かったことや、別の国に目を向けると、猫が干支入りしている国もあったりと、当時の歴史や文化の違いを発見することができました。
年末年始は干支が話題になる機会が増えると思いますので、家族で干支について話をしてみるのも楽しいかもしれませんね。
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