猫が吐く前に見せるサイン8つ
1.口の周りをペロペロ舐める
猫は吐く前に、しきりに口の周りを舐める行動をとることがあります。違和感やむかつきを感じているときの仕草で、この行動の数分以内に嘔吐することもあれば、しばらくペロペロを続ける場合もあります。
ご飯を食べ終わったわけでもないのに猫が口の周りを舐めていたら、嘔吐と思って備えておきましょう。
2.大きな声で鳴く
猫のなかには、嘔吐の前に「ナー」「ナウナウ」と大きな声で鳴く猫もいます。胃に不快感があって鳴いており、嘔吐の前兆として見られる行動の1つです。
もしいつも鳴くことのない猫が大きな声で鳴いたら、吐く前のサインだと疑ってください。
3.よだれが出る
猫が嘔吐の前に見せるサインで多く見られるのは、大量のよだれを出すことです。
吐いた経験のある人は分かるかもしれませんが、気持ち悪いと唾液がたくさん分泌されます。その現象は、脳の嘔吐中枢の近くに唾液を分泌する中枢が近くにあるためです。
そのため猫も同じように、嘔吐の前には大量のよだれを出したり、口をぺちゃぺちゃする行動が見られます。
4.姿を消す
猫は嘔吐しそうなときに、姿を消すことも…。これは、嘔吐しているとき外敵に襲われないように、本能的に姿を消しているためです。
猫が気持ち悪そうにどこかへ消えたら、吐く前だと思ってください。吐いているときは猫も誰にも見つかりたくない思いがあるので、猫が姿を見せたら嘔吐していないかチェックしましょう。
5.咳をする
猫は気持ち悪さから、咳をする行動が見られることもあります。内容物を吐き出すための行動で、「ズゴー」「ズゴズゴ」と咳をしたあとに全身でえずく「嘔吐反射」が見られたら、嘔吐の準備をしてください。
6.頭を下げる
猫が気持ち悪そうな状態で頭を下げたら、嘔吐をする合図です。なぜ頭を下げるのかというと「吐きやすいから」「嘔吐物が逆流しないため」といった理由があります。
頭を下げたり姿勢を低くしたらすぐに嘔吐が始まるサインなので、嘔吐に備えてください。
7.お腹を上下に動かす
猫は吐く前にお腹を上下に動かすことがあります。なにかを吐き出そうとするための行動で、その後すぐに吐く猫もいれば吐かない猫もいます。
ただし繰り返し同じ動きをしていたら「吐きたいのに吐けない状態」が続いているかもしれないので、動物病院を受診してください。
8.うろつく
猫は吐く前に不快感や気持ち悪さでストレスを感じると、同じ場所をウロウロすることがあります。吐いた後にすっきりした様子があったり、繰り返したりすることがないのであれば問題ありません。
しかしボーっとしていたり嘔吐が続くときは、脳や神経に異常がある可能性があるので要注意です。
猫が吐く原因
猫が吐く原因はさまざまあって、次のように生理的な原因もあれば病的なものもあります。
生理的なもの
- 毛玉
- 大食いや早食い
- 空腹
病的なもの
- 消化器疾患や腎臓病、尿路閉塞といった病気
- 中毒
- アレルギー
- ストレス
猫が吐いた後にするべきこと
猫が吐いたときは嘔吐物をふき取り、猫が舐めても安全なもので消毒をしましょう。
そして猫にほかの症状が出ている、嘔吐物が「赤」「ピンク」「茶」「黄」「緑色」のいずれか、元気がない、食欲がない、ぐったりしている、嘔吐を繰り返す…といった症状があれば動物病院を受診します。
反対に吐いたものが「毛玉」「白い液体」「泡状の液体」「ご飯の塊」で、吐いた後すっきりしているのであれば生理的な嘔吐が考えられるので、様子を見てみても良いでしょう。
ただし1日に何度も吐く(4回以上)、3~4日連続して嘔吐する場合は早めに病院を受診して下さい。
まとめ
猫は口から胃が平行だったり、毛玉や消化できないものを吐く能力が人より格段に優れているため「嘔吐」自体が珍しいことではありません。そのため猫と暮らしていれば、何度も猫の「嘔吐の前の前兆」を目撃することになります。
突然愛猫が嘔吐したら飼い主は驚くかもしれませんが、今回紹介した吐く前のサインとそのあとの対処法を覚えておき、落ち着いて行動し正しい対応をできるようにしておけるようにしましょう!
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