1.網膜にダメージを与える

フラッシュをたくのは、周囲が暗い場合が多いですよね。猫はわずかな光があれば暗闇でも物を見ることができます。そのため、暗い所では瞳孔が広がっているのです。そんな状況でフラッシュの強い光を浴びせてしまったら、網膜にダメージを与えてしまうかもしれません。
一度のフラッシュ撮影で猫が失明してしまうことはありませんが、人よりも集光しやすい目のつくりである猫にとっては、至近距離でのフラッシュ撮影で目にダメージを与える可能性があることは事実です。何度も続けていると、視力が低下する恐れがあります。最悪の場合は、失明につながることもあるようです。
2.猫のストレスになる

突然の強い光は、猫にストレスを与えます。猫はデリケートでストレスに弱い生き物です。ストレスを抱えた状態が続くと、体調を崩してしまうこともあるため、気をつけましょう。
猫には学習能力があります。カメラのフラッシュで一度怖い思いをすると、それ以後カメラを嫌いになってしまうかもしれません。カメラを向けると逃げてしまい、写真を撮らせてもらえなくなってしまいます。愛猫のかわいい姿を写真に残したいと思っても、それでは残念ですよね。
3.けいれんを起こすことがある

フラッシュの強い光を浴びた猫は、けいれんを起こすことがあります。けいれんを起こすと、意識がなくなった状態になり、倒れて体が震えたり、足をもがくような仕草をしたり、泡を吹くこともあります。
特に高齢猫やてんかんのある猫は注意が必要です。
フラッシュを使わずに猫を上手に撮る方法

猫の撮影にフラッシュは厳禁です。カメラだけではなく、スマホの撮影でもフラッシュはオフにして下さいね。
ではどうしたら、きれいな写真が撮れるでしょうか。それには、自然光を利用することです。
室内ではカーテンを開けて外の光を取り入れてみましょう。ただ、直射日光が強い時はレースのカーテンを閉めて撮影するときれいに撮れます。周囲が薄暗い場合は、間接照明を利用するのがおすすめです。
また、カメラならシャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を上げたり、絞り(F値)を開くなどすれば明るく写りやすくなります。猫に負担のかからない方法で、色々試してみて下さいね。
まとめ

猫と一緒に生活していると、ついつい猫写真が増えていきますね。毎日のちょっとした仕草やポーズがかわいくて、写真に残しておきたくなります。SNSやブログで愛猫の姿を発信することもあるでしょう。
しかし、写真を撮る時には今回解説したように、フラッシュは使わないで下さいね。フラッシュは、猫にはとても負担になるものです。もちろんフラッシュだけでなく、追いかけてまで撮ったり、猫が嫌がるのに無理に撮るのはいけませんよ。
フラッシュを使用せずに、工夫してぜひかわいい写真を撮ってあげて下さいね。
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