猫は、リラックスしているときや眠いときに「白い膜」が見えていることがあり、この様子が白目をむいているように見えることがありますよね。
実はこの白い膜は「瞬膜(または第三眼瞼)」と呼ばれるもので、刺激や乾燥から目を守る、まぶたと同じような役割を担っています。
眠いときなどに瞬膜が見えるのは猫の生理的現象なので特に問題はありませんが、もし普段の生活の中で出たままになってしまっているときには、病気の可能性もあるようです。
そこで今回は、猫の目から「白い膜=瞬膜」が出たままになっているときの対処法について解説します。
猫の目から「白い膜」が出たままになっているときの対処法

瞬膜が戻らなくなってしまう原因はさまざまですが、何かしらの異常や普段と異なる様子がみられる場合にはなるべく早く動物病院を受診することが大切です。
原因によってその対処法も変わりますが、下記では病気が原因となっている場合とそれ以外の場合をそれぞれみていきましょう。
1.病気が原因の場合
例えば、チェリーアイや何かしらの炎症が原因となっている場合には、目薬や内服薬を処方されることが多いようです。
ただ、チェリーアイの特徴として再発することも多いため、その際には手術をすることも考えられます。
2.異物や怪我が原因の場合
一緒に暮らす猫との喧嘩やどこかにぶつかったことによる怪我が原因になっている場合は、怪我の治療に加えて目薬による治療を行うことが多いです。
また、異物が入ってしまった場合も同様で、異物を取り除いてから目薬などで治療していきます。これらの場合はほとんどが完治し、元の状態に戻ることが多いといわれています。
飼い主さんがやってはいけないこととは

ここまでは対処法をご紹介しましたが、瞬膜が出たままになってしまった際に飼い主さんが絶対にしてはいけないことがあります。それは、瞬膜を無理に戻そうとすることです。
愛猫が辛そうにしている姿を見ると(なんとかしたい!)と思う気持ちは分かりますが、無理に触ることでかえって愛猫の目を傷つけてしまったり、感染症の原因になってしまう可能性があります。
触らずに見える範囲で症状を把握して、できるだけ早く動物病院を受診することが完治への一番の近道です!
猫の目の「白い膜=瞬膜」が出たままの場合に考えられる病気

猫の目の「白い膜=瞬膜」は、本来目頭のあたりに少し見える程度です。しかし、体調不良やストレス、病気を発症している際には戻らなくなってしまったり目立つことがあるようです。
中でも瞬膜に関連する病気として多いのは、感染症やアレルギーによる「結膜炎」や、瞬膜の付け根にある瞬膜腺がなんらかの原因によって飛び出してしまう「チェリーアイ」、神経症状の一種である「ホルネル症候群」などが挙げられます。
症状は病気によってさまざまですが、結膜炎は結膜が腫れて赤みがかった色になる、チェリーアイは瞬膜が米粒から小豆くらいの大きさに腫れて赤くなる、ホルネル症候群は瞬膜が突出する、などが代表的な症状だといわれています。また、ホルネル症候群は、片目にのみ症状がでることが多いようです。
愛猫の目の瞬膜が出たままの場合、これらの病気の可能性もありますので、様子見せずにすぐに動物病院を受診することをおすすめします。
まとめ

今回は、猫にとってまぶたと同じように大切な瞬膜が出たままになっている場合に考えられる病気や症状、対処法についてご紹介しました。
飼い主さんにとって不安要素ではありますが、普段からたくさん愛猫とスキンシップをとっていれば、変化にも早めに気が付くことができるはずです。
日頃からコミュニケーションを大切にすることで、愛猫の健康状態も把握していきましょう!
■関連記事
・『寝坊した猫の飼い主さん』→起きて目の前を見てみたら…『圧強めな光景』が笑っちゃうと71万再生「お腹空きましたってw」「たまんないねw」
・猫が見つめる理由とは?飼い主をじっと見る9つの心理
・何気なく猫の『右脇腹』を見ていた飼い主さん→ふと既視感を感じたと思ったら…驚きの『模様』が2万いいね「めっちゃ達筆」「すごく綺麗」
・猫が声を出さずに鳴く「サイレントニャー」の心理
・人間を見ても逃げない『庭に遊びに来る黒猫』を保護した結果…驚きのハプニングが9万再生「巻き込まれてて爆笑」「助けてくれてありがとう」