私たちが普段愛してやまない猫。
かわいくて見ているだけで私たちを幸せにしてくれる猫は、猫好きな人間からすれば幸せの象徴と言ってもいいでしょう。
実は猫好きな人からだけでなく、日本では猫は昔から魔よけの効果があり、幸せが訪れたりする、縁起が良い動物だとされてきました。
猫は夜の真っ暗闇でも目が見えるので、魔よけや幸運の象徴とされていたといいます。
そういった言い伝えもあり、猫は日本では縁起の良い動物だと言われるようになったのだそう。
ではどんな猫が特に『縁起がよい』といわれているのでしょうか?
柄や色などごとに『縁起のよい猫』をご紹介します。
◆三毛猫のオス
『縁起のよい猫』と聞いて、まず思い浮かぶのは『三毛猫のオス』という人は多いのではないでしょうか。
三毛猫のオスはめったに生まれず、出生率はなんと3万分の1程度なんだとか。
元々、三毛猫はオスメス問わず商家の間では『繁盛猫』として縁起のよい猫とされてきました。
いまだに商家に飾られている招き猫が大抵三毛猫なのもそのためでしょう。
縁起のよい三毛猫の、さらに珍しく貴重な『三毛猫のオス』はより縁起がよいと思われており、『三毛猫のオス』=『縁起がよい』とされるようになったようです。
ちなみに、『三毛猫のオスには繁殖能力がない』と言われていますが、実は三毛猫のオスが非常に珍しいことと、三毛猫のオスに繁殖能力がないことには密接な関係があります。
三毛猫の毛色である黒・白・オレンジを同時に経路にする場合には染色体がXX、つまり女性でなくてはいけないようなのです。
三毛猫は染色体がXXなので、当然ほぼメスの三毛猫しか生まれないのですが、まれにオス猫なのに染色体がXXのオス猫が産まれることも…。
三毛猫の体はオスであっても染色体が『女性』なので、オスでも繁殖能力がない・もしくは低いようです。
◆カギしっぽ
カギしっぽの猫も三毛猫のオス同様に『縁起のよい猫』として有名です。
カギしっぽの猫の、曲がった尻尾が『幸せをひっかけてきてくれる』といわれています。
カギしっぽは飼っているだけで幸せを運んできてくれるラッキーキャットとされているようです。
カギしっぽの猫をを見て、たまに『しっぽが曲がっていて痛くないかな?』と心配される優しい人がいます。
ですが、ご安心ください♪
カギしっぽの猫は実は遺伝でカギしっぽを持って産まれることが多いんです。
カギしっぽの猫からは、カギしっぽの猫が産まれる可能性が高いのだそう。
また、『普通のスラッと長いしっぽ』の猫と、『団子のよう丸いしっぽや、短めのしっぽのボブテイル』の猫、2者を両親にもつ場合にもカギしっぽが産まれやすいと言われています。
先天性カギしっぽの猫のしっぽが曲がっているのは遺伝であり、しっぽが折れている訳ではないため、しっぽに痛みを感じることはないようです。
後天的カギしっぽの場合、子猫で骨が柔らかいときに曲がってしまって固まったことが多いと言われています。
小さい頃に小さな力を継続的に受けて。しっぽが曲がってしまったことが多いようで、後天的なカギしっぽ猫でも猫がしっぽに痛みを感じることはないのだそうです。
◆ハチワレ猫
ハチワレ猫とは、顔の毛色が鼻筋から八の字に2色に分かれている猫のことです。
七三で分かれていたり、眉上で分かれていたり…分かれている場所は猫それぞれですが、大抵の場合は黒と白の毛色の猫が多いのが特徴です。
日本では「八」という漢数字は末広がりで縁起のよいものとされています。
ハチワレ猫は模様が漢数字の八に見えることから、末広がりを表しているように思い『縁起のよい猫』とされているようです♪
◆黒猫
黒猫はどちらかと言えば、縁起の悪い猫だというイメージが強い方が多いのではないでしょうか。
黒猫が不吉だと言われている理由は、実は西洋から来ています。
黒猫は『魔女の使い魔』というイメージがあり、西洋では不気味に見られがちで、あまりいいイメージがないように思います。
日本でも最近は映画や西洋の言い伝えである「黒猫が横切ると不吉なことが起こる」等の迷信の影響で、不吉なイメージが強いのかもしれませんね。
しかし黒猫は、日本では元々、幸運を引き寄せる『縁起の良い福猫』だと言われきました。
黒猫は体が見えなくても、闇で目だけか光ることから日本では魔除けや厄除けをしてくれる猫、と言われていたようです。
そのため黒猫の招き猫も、厄除けや魔除けのお守りだとされています。
◆猫のヒゲも縁起物
どんな猫にもある『ヒゲ』も実は縁起物。
たまに床に落ちている猫から自然に抜け落ちた『ヒゲ』は捨てるのはもったいないです!
猫のヒゲはお財布に入れれば金運アップになるのだとか…。
また、猫のヒゲは持っているとラッキーが舞い込むともいわれています。
猫のヒゲは捨てずにとっておいてくださいね!