肉食動物と呼ばれる猫は体の中で分解することのできない植物由来の成分がたくさん存在しています。
前回『猫には危険な植物』として紹介しました。
たくさん猫には危険な植物があると『いったい何を家には飾ればいいんだろう』『家では植物を育てられないかな?』と思ってしまいますが、猫も安全!むしろ猫が好きになってしまうような植物もちゃんとあるんです。
実は私、猫ライターになる前は花屋スタッフだったんです。
町のお花屋さんからウェディングの生花担当まで、ある程度の年数をこなしてきた私が猫を飼っていても安心して飾れる・育てられる猫にも安全な植物をご紹介します!
◆花
①ガーベラ
ガーベラは毒性もなく、基本的には芳香もない猫にも安全な花です。
色も豊富で何よりも花のなかで安価なのが特徴です♪
ガーベラは鉢物もあるのですが、切り花としての流通がさかんで通年で購入が可能、わりとどんな花屋さんでも販売しているので手にも入りやすい花と言えます。
猫が近づいても食べてしまっても基本的には問題はありません♪
ただ、ガーベラは茎が腐りやすいのが特徴です。
腐った部分を食べてしまうと下痢の原因になるかもしれないので茎が腐ったら迷わず捨てるか、切ってしまいましょう!
②バラ
バラ科の花や茎、葉っぱは猫にとっては安全な花。なのですが、バラの実・バラの種は猫にとっては毒になります。
バラは鉢植え・切り花共にどこの花屋でも簡単に購入ができ、通年で流通しているため切り花も鉢植えも手に入りやすいです。
しかし、バラの鉢植えを購入し、実や種をバラがつけた場合、猫にとってかなり危険なものになってしまいます。
もし猫のいる部屋にバラを飾りたいのであれば、切り花を購入しましょう♪
また、バラの中には芳香の強い品種もあります。
あまりに香りが強すぎる場合は猫にとって不快になりかねません。
猫のいる部屋に飾るバラは芳香の少ない品種、ない品種をお願いしましょう。
③ラン科
猫にラン科の植物は基本的には安全だと言われています。
胡蝶蘭を初めシンピジュウム、デンドロビウムなど一般の花屋では鉢植えとして売られていることが多い花です。
切り花での流通がないわけではありませんが、ウェディングでたまに見るくらい。胡蝶蘭などはかなり扱いが難しいため、切り花として普通の花屋に並ぶことは極めて希です。
デンファレは比較的安価で扱いも簡単なため切り花として売られているものもあります。
④金蓮花
主に鉢植えや花壇で育てることができる『金蓮花』も猫には安全な花。
赤や黄色、濃いオレンジなど暖色系の明るい色合いがきれいでお庭やベランダに映える花です。
花や葉、茎にも毒などが入っていないため猫だけでなく、金蓮花は人が食べることのできる花でもあります。
色合いがきれいなので『彩り』として料理に使用する目的で栽培している人も多い花です。
味は少し辛味があるので猫的にはイマイチ…となるかもしれません。
◆植物
①猫草
猫草は猫に安全な植物代表と言ってもいいでしょう!
猫草は通称で本当の名前は『えん麦』といいます。
花屋でも取り扱いがあるところもありますが、私が勤めていた花屋2社では置いていませんでした。
ペットショップやホームセンターの方が取り扱いが多いように思います。
②パキラ
『猫がいるけどお部屋に観葉植物が欲しい!』というときにはパキラがオススメです。
実は種には毒性がありますが、売られている状態のものであれば猫に基本的に害はありません。
観葉植物初心者でも育てやすく、値段も安価な、サイズも様々あるのでお部屋にも合わせやすいはず!
パキラは人気もあり、流通も多い観葉植物なので大抵はどのお花屋さんでも取り扱いがあります♪
③シソ科
ミントやキャットニップ、シソ、赤紫蘇などシソ科の植物は猫には安全な植物と言われています。
ただ、ミントの臭いはいやがる猫も多いので猫向きとは言いがたいかもしれませんね。
シソ科特有のキャットニップやシソは匂いがあるものの『猫の好きな匂い』でもあります。
シソ科の植物はおうちでも簡単に育てることができ、増やしやすいので、育てて見ると猫に喜ばれるかもしれませんね♪