あるテレビの番組の中で、
「イギリスでは、黑猫は可愛く撮ることが難しいため、手放す人が急増している」と紹介されていました。
黒い猫はインスタ映えしないので捨ててしまう飼い主さんがいるのだとか。
なんですって~!
確かに全身真っ黒な猫はカメラ写りが難しいかも知れません。しかしソレはソレ。だからといって黒猫を捨てるなんて、これは絶対にあってはならない話ですよね。
もちろん、この放送が本当かどうかは分かりません。しかし、猫にまつわる都市伝説のような「あるある話」はよく聞きます。
それって本当なの?今回は、猫にまつわる本当に当たるかも知れない話について調べてみました。
■黒猫は幸運の証
何と言っても黒猫は昔から「幸運を呼ぶ猫」として日本では人気があります。
魔女狩りが盛んだった大昔のヨーロッパでは「黒猫は不幸の印」と考える風潮もありましたが、今では全然そんなことはありません。むしろ世界的に黒猫を「幸運の印」だと考えるジンクスがたくさん。例えば、
・自宅の玄関先に見知らぬ黒猫がいたら、その家は幸せが訪れる(スコットランド)
・黒猫が住み着いたら幸運が舞い込む(アメリカ・イギリス)
・黒猫が道を渡ったり、自宅に入ってきたら縁起が良い印(イギリス)
・黒猫は「魔法」が使える。食事を与え、敬意を持って接する飼い主には幸運をもたらす(南フランス)
・ヒゲも肉球も真っ黒な猫は「カラス猫」と呼ばれて幸運の印(日本)
などなど。ここまで言われると、黒猫を飼ってみたくなりますよね。
■猫の毛や柄によって性格が違う
猫の毛や柄によって性格が違う。はっきりした統計はないものの、「そういう傾向はある」くらいの可能性はあるようです。
15匹以上の猫と暮らす猫歴35年以上の猫のプロ、Iさんによると、
・サビ猫は優しい性格の甘えん坊
・黒猫はおっとりした性格
・三毛猫はツンデレ
・グレーの猫は繊細な性格
・白猫はプライドが高い
・白黒タキシード猫は辛抱強い
・キジ猫、サバ猫はバランスのとれた性格
・丸顔の猫は穏やかな性格
・三角顔は情熱的な性格
・茶トラ猫はやんちゃ
・白に黒のぶち猫は両極端な性格
という傾向があるようだとコメントしていました。
イギリスの遺伝学研究によれば、猫の「人懐っこさ」の性質は、母猫よりも父猫の性格を受け継ぐようだ、と報告されています。
これは父猫の性質が猫の性格を決める、ということですが、もちろん、猫の性格は「環境」も影響しますから可能性的には半分くらいは当たっているかも知れません。
ちなみに猫にはo型はいません。気まぐれでマイペースなB型気質が猫の特徴。さぞかし猫にはB型が多そう、と思っていましたが、実は猫のほとんどがA型です。
約80%の猫がA型で、15%の猫、ペルシャ、ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘアなどの猫種がB型です。AB型の猫はわずか5%程度だそうです。
■茶トラ猫は太りやすい
猫の「あるある」話の中でも、一番本当かもしれない話がコチラ。
「茶トラの猫ってだいたいが体が大きくない?」
と話題を振ると、
「あ~、それわかる!」
と答えてくれる猫好きさんは結構います。おそらく漫画や映画の影響もあるとは思いますが、あるキャットシッターさんいわく、
「茶トラの猫ちゃんはあっけらかんとした性格が多いので太りやすいのかもしれませんね。」
とのこと。なるほど。確かにそうかも知れません。。。
■あるメーカーの作った猫のシールを持っていると恋愛運が上がる?
本当かどうかは分かりませんが、この話をしていたのは、作家の林真理子さん。ご自身のエッセイで、
「某メーカーがイベントの販促品として作った猫のシールを持っていると恋愛運がアップする、という噂を聞き、友達にプレゼントしまくったら本当に結婚する人が多数現れてびっくり。」
と語っていました。凄すぎるので、とてもメーカー名は教えられないとのこと。これは真実味がありそうですね。
■最後に
猫にまつわる、本当に当たるかも知れない話。こんな話がたくさんあるのは、それだけ猫が人気がある証拠ですよね。
『野生猫の教科書』の著者、ルーク・ハンターによると、2018年現在、世界の飼い猫数は10億を超えるとみられ、その数は地球上に残るトラ1頭に対し、約30万頭の飼い猫が存在することになるのだとか。
彼は
「イエネコは地球上で最も成功した肉食動物である」
と語っています。およそ3000万年前に地球上に現れ、人との暮らしによって繁栄を謳歌してきたネコたち。
もしかしたら、猫にとって人間は「幸せを呼ぶ動物」なのかも知れませんね。