猫が好きなこと、嫌いなこと。ベテラン飼い主さんなら愛猫の好き嫌いは把握していると思いますが、これから猫と暮らすという、特に初めて猫を飼う人に、知って欲しいことがあります。
それは、おそらくどんな猫も、「これは大っ嫌い!」というモノがあるということ。もちろん猫の性格によりますが、猫の生態を考えたとき、どんな猫もおそらく苦手だと思われるものがあります。
これを知っておかないと、いきなり猫に猫パンチをされてしまうかも。あなたと猫が良好に暮らすために、今回はぜひ知っておいて欲しい猫が苦手だと言うワースト5位をご紹介します。
■猫が嫌いなことワースト1位「大きな音」
雷、音楽、花火、インターフォン、掃除機、ドライヤー……。人間の生活の中には意外に「大きな音」がたくさんあります。
「掃除機をかけるとダッシュで逃げる」
「雷が鳴るとどこかに隠れて出てこない」
など、猫が大きな音に敏感だという口コミはよく見かけます。あなたがもしこれから猫と暮らすなら、まず「猫の隠れ家」を家の中に用意してあげてください。
嫌なこと、びっくりすることが起こったら、安心できる場所に逃げ込めるというだけで、猫のストレスはかなり軽減されるはずです。
■猫が嫌いなことワースト2位「お手入れ」
爪切り、ブラッシング、歯磨きといった猫のお手入れ。これを飼い主さんは上手にマスターしないと大変なことになるかも。
「爪切りを取り出した瞬間、威嚇のポーズをします」
「歯磨きをしようとしたら、思いっきり噛まれました(泣)」
飼い主さんにとっては「お手入れ」でも、猫にしてみると飼い主さんからの「いじめ」と受け取られる行為。とくに猫は歯磨きは苦手です。
猫のお手入れは子猫のうちに慣れさせておくのが一番。子猫と暮らしているなら、今からすぐに始めましょう。
そして成猫の場合、まずは「猫が寝ている時にやる」「猫が喜ぶところから始める」「おやつなどを与えて少しづつやる」のがベスト。最初から全部やろうと思わず、少しづつ行うのがコツです。
■猫が嫌いなことワースト3位「特定の人」
「家族の中で、父だけが猫に嫌われています」
「来客が来ると、猫はすっ飛んで逃げていきます」
来客、特定の家族、子供、赤ちゃん、男性。別に猫に意地悪をするわけではないのに、猫に嫌われてしまう人がいます。
猫が人を怖がるのは、その猫の生育環境や遺伝などが考えられます。子猫の時から人や犬などと一緒に暮らした経験のある猫は、ある程度大丈夫だとは思いますが、その猫が今まで全く出会わないタイプの人には、警戒したり恐怖を感じてしまうのは仕方ありません。
また、男性に多いのですが、「声が大きい人」は、猫に嫌われやすい、という意見も。そして「身振りがおおげさな人」「猫を追いかける子供」などには猫は恐怖を覚えるようです。
■猫が嫌いなことワースト4位「体の1部に触られること」
お腹、しっぽ、肉球、口の周りなど、猫には触って欲しくない場所があるようです。
「他の部分は大丈夫ですが、しっぽは少し触っただけで怒ります」
「お腹を触ろうとすると足蹴りして逃げていきます」
など、猫は体の1部に触られることを嫌がります。しかし猫の健康管理のうえでは、猫の全身を触って異常がないか確認できるのが理想的。できれば少しづつ慣れさせることが必要です。
しっぽや肉球などの体の末端部分は神経が多く分布しているので、とても敏感です。また、猫の武器である爪や牙に近い部分に触られると怒る猫もいます。
猫と少しづつ信頼関係を築き、徐々に触らせてもらえるようにしておくと、動物病院へ行ったときにも安心です。
■猫が嫌いなことワースト5位「キャリーバッグ」
「見ただけで逃げていきます。」
「中にいれるとありえないような大声で鳴きます。」
というコメント多数。猫が嫌いなことワースト5位は、猫を移動させるときに使う「キャリーバッグ」。
そもそも猫は自分の縄張りを出るのが嫌いな動物。そんな猫がキャリーバッグを嫌うのは当たり前ですよね。
しかも、キャリーバッグに入れられて年に数回連れていかれる場所が動物病院、という猫の場合、見るだけで逃げ出す気持ちはよくわかります。
しかしこれは見過ごすことはできません。猫にキャリーバッグに慣れてもらうには、いつも部屋のすみにキャリーバッグを置いておくことが一番。
猫壱のポータブルケージは、仔猫なら3~4匹。大人の猫でも2匹は余裕で過ごせるゆったりサイズ。車のシートにシートベルトで固定できますから、普段は猫ちゃんたちのくつろぐお気に入りの個室として使ってください。
そして出かけるときには、そのまま車に乗せるだけ。キャリーバッグとして持ち運べます。
■最後に
いかがですか。猫が苦手だと言うワースト5位は、猫と生活するならぜひ覚えておくと良いでしょう。猫の生活は飼い主さんが頼りです。
猫が嫌いなことを事前に知っておけば、猫のストレスを軽減させてあげられるはずです。頑張ってくださいね!