よく食べ、よく水を飲んでくれる愛猫。飼い主としては
「よしよし。今日も元気だね!」
と思ってしまうでしょう。しかしちょっと待って。なんだか愛猫のオシッコの量が、いつもより「増えている」と感じたことはありませんか?
猫はもともと砂漠で暮らしていた生き物。水をあまり飲みたがらない動物のため、飲水量を増やすために飼い主さんは猫の飲水量をきちんとチェックしている人もいるはず。
ところがこの飲水量、増えれば増えたで気になることがあるのです。今回は、ちょっと見逃しやすい「猫のオシッコがなんだか多いと感じた時に心配なこと」をご紹介します。
■実は猫の糖尿病が増加しているらしい
室内で暮らす猫が多くなり、運動不足、食べ過ぎる猫が増えています。人と同じで、猫も食べ過ぎや運動不足といった生活習慣が続いてしまうと、「糖尿病」になるリスクが高まってしまうのだとか。
猫の糖尿病は、人間と同じで1度かかると完治が難しい病気です。そしてこの病気の怖いところは、初期症状が
「とても元気に見える」
ということ。まず猫が糖尿病になると、
・何度もオシッコをするのでオシッコの量が増える
・水をよく飲む
・ご飯をたくさん食べる
という、飼い主さんが喜ぶ元気な猫ちゃん状態に。これでは飼い主さんも病気を見逃してしまうでしょう。
この怖い猫の糖尿病、早期発見のコツは、
「猫のオシッコがなんだか多い。」
と、飼い主さんが早めに気がつけるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
■糖尿病にかかりやすいのはこんな猫
糖尿病とはその名の通り、「尿に糖が含まれる」病気です。この病気は血液中の糖が増えることでインスリンが減っていき、腎臓や目の網膜、足の末梢神経などに張り巡らされている毛細血管が詰まり、深刻な合併症状を引き起こすます。
オシッコが増えた猫が
・吐く、下痢気味になる
・痩せてくる
・食欲や元気がなくなる
といった症状が現れたら要注意です。そしてこの糖尿病になりやすいと言われるのが
・運動不足の猫:運動不足は膵臓の機能を弱め、インスリンの量を減らすので高血糖の原因です。
・太っている猫:食べ過ぎは糖の摂取量も増やします。
・5歳以上の猫:加齢とともに、インスリンの分泌量が減るため、発症するリスクが高まります。
・オス猫:性ホルモンが影響するためか、避妊済みのメス猫と比べると去勢済みのオス猫が糖尿病になるリスクは1.5~2倍あると言われています。
このほか、生まれつきインスリンに問題を抱えている猫は、子猫でも痩せている猫でも糖尿病にかかることがあります。また、バーニーズやシャムといった特定の品種の猫は、遺伝的な要因から糖尿病になりやすい、という研究結果もあるようです。
■オシッコの量をチェックしよう!
愛猫の健康管理は飼い主さんの責任です。特に猫は病気を隠しやすい性質があるので、早期発見はとても大切。
定期的な健康診断で猫の血液と尿検査をするのが理想的です。そして猫が短時間に何度も水を飲んだり、一気に器を空にするほど水を飲んだらあきらかに異常事態。糖尿病に限らず、何か他の要因も考えられますから、すぐに動物病院を受診したほうが安心です。
とても怖い猫の糖尿病。日々の生活の中で、簡単にできるのが、猫の飲水量のチェックです。
猫壱のウォーターボウルは器の内側にメモリがついているので毎日の飲水量が一目でわかってとても安心です。
■その水は清潔ですか?
猫の飲水量の他に注意して欲しいのが、猫のウォーターボウルの清潔さです。猫のご飯の食器は毎日洗うけど、水の器はそのまま水を継ぎ足しているだけ、という飼い主さんは結構いるのでは?
猫のウォーターボウル、内側を触るとわかりますが、結構ヌメヌメしています。いったいどうして?その理由は、清潔な水を注いでも、猫の舌から雑菌が入り、水の中に入ってしまうから。洗わないととても不衛生です。
猫の食器は、ウォーターボウルも毎日洗うのが基本です。そして洗うときは、洗剤を使わなくても綺麗に汚れを落としてくれる、猫専用のスポンジがあれば最強ですよね。
■最後に
猫の病気は悪化してからくることが多い。と言っていた獣医の先生がいました。すぐ連れてきてくれれば治療できたのに、そう思ってはがゆい思いをするのは、犬よりも圧倒的に猫だそうです。
猫の病気は飼い主さんしか発見できません。まずは日々の生活の中で、猫のオシッコに異常がないかチェックしてみてくださいね。