猫のおならって聞いたことありますか?
『ぷっ』という音は聞いたことがないけどくさーい、おならかな?うんちかな?という臭いだけを嗅いだことがある!という方のほうが多いような気がします。
生後5日で我が家にきてからもう15年以上、我が家の猫とは一緒にいますが、15年以上もの間で『ぷっ』というおならの音をきいたことはたった1度だけです。
猫のおならの音を聞いたことがないけど、すごく臭いおならの臭いだけは嗅いだことがあるので猫は『おなら』をするにはするのでしょうが、なぜあまり猫のおならは音がしないのでしょうか?
猫のおなら不思議と危険なおならについてご紹介します。
◆猫のおならは音がしない
例外もありますが、猫のおならは基本的には『音』はしません。
だからといっておならをしていないわけではなく、常に人間でいう『すかしっぺ』状態です。
猫のおしりから人間のように『ぷっ』という音ではなく、空気が抜けるような『スー』という音は聞いたことがある人はいるのではないでしょうか。
人間も音がしないおならは『すー』と空気だけが出るのと同じですね。
実はおならの音がしないのは人間と猫の『おしり』に違いがあるからなんです。
おならをするときの『ぷっ』という音はおしりの皮膚と皮膚がぶつかる音なんだそう。
おならをするためにおしりを締め、そこにおならのガスが勢いよく出るときにおしりの皮膚と皮膚がぶるぶると小さく振動し、ぶつかり合い、おならの音が出ているようです。
人間はおしりとおしりの皮膚がよくぶつかる体のつくりをしています。
しかし猫の肛門まわりはぺたんとしていて、おしりの皮膚が振動でぶつかうことは難しいと言えるでしょう。
ただ全く音がならないわけではなく、すごい勢いでおならが出てしまったり、なにかの拍子に思わず肛門をぎゅっとしめたタイミングでおならがでてしまうと、猫でもおならの音がでるとか…。
常にすごい勢いのおならやぎゅっと肛門をしめたおならをするわけではないので、音のでる猫のおならはかなり『レア』と言えます。
たまーに猫のおならの音が聞くことができるとかなりラッキーということですね♪
◆猫のおならはなぜ臭い?
人間のおならも臭いですが、猫のおならの方が臭くないですか?
それは基本的に『食べ物』が違うからです。
草食動物・雑食動物・肉食動物に動物は分けられますが、おならや排泄物がダントツで臭いのは『肉食動物』です。
実は私、ヤギも飼っていたことがあるのですがヤギはうんち自体はそれほど臭くありません。(それ以外で動物くささ…的なにおいはありましたが)
基本的に草類とペレットしか食べていないので『いやーな臭さ』は個人的に感じにくく、どちらかと言えば草っぽい臭いがしていたように思います。
ヤギを飼っていた経験からすると猫を含む肉食動物のうんこやおならの臭いはやはり『臭い』です。
では食べ物の違いでなぜ臭いに差がでるのでしょうか。
お肉などのタンパク質を分解するときにでる物質が猫のおならの臭いのもとになっています。
お肉は食べるとアンモニアやインドール、スカトールなどいくつかの物質が大腸で発生するのですが、そのなかでも『スカトール』という物質がかなり臭いのだそう。
理科の実験などで『臭いから嗅がないように』と言われる『アンモニア』も臭いので、臭いの想像はつきませんがとにかく臭い物質が大腸で作られていることがわかります。
肉類を分解するときにでるこれらの臭い物質が猫のおならを臭くしている原因のようです。
◆危ない猫のおならとは
猫のおならはくさいけど、なんだかちょっと笑えてしまいますよね。
しかし猫のおならのなかには少し危険なものもあるのだそう。
▫お腹が張っている。
▫食欲がない。
▫うんちがでない
▫下痢をし続けている
上記の状態に加えていつもより臭いおならを猫がしているのであれば何か病気になっている可能性があります。
腸閉塞や大腸がんなどの可能性もあり、命の危険もあります。
早く病院に連れていきましょう。
いかがでしたか?
可愛いけど注意が必要な猫のおなら。
少し意識して嗅いでみると健康チェックにもなるかもしれませんね。