いつものように階段の上で私を待ち構える愛猫。ハイハイと猫を抱っこしてスリスリ攻撃しましたが、いつもは喜んでゴロゴロと喉を鳴らす愛猫が、しっぽをパタパタ。あれ、なんだか今日は猫のご機嫌が悪いかも?
そう思った瞬間、いきなりの猫パンチ! えーっ!どうして?毎日の日課であるスリスリ攻撃をしただけなのにこの仕打ち。あんまりじゃないの……(泣)
猫がストレスを感じる時。あなたはその理由がわかりますか?実は猫がイライラ・不安になる原因はあなたが作っているのです!
猫が不機嫌だった時、あなたはきっとこのような行動をしているはず。今回は猫にストレスを与える飼い主の9つの行動をご紹介します。
■猫はルールがかわるとイライラ・不安を感じる
猫の基本的な欲求は4つ。それは
「食欲」
「狩猟欲」
「排泄欲」
「睡眠欲」
です。猫はこの4つの欲が満たされればあまりストレスを感じないとか。そして猫は几帳面。自分の行動パターン通りに生活して入れば、不安やイライラを感じることはありません。
そんな猫のシンプルな欲求プラス生活パターンを乱すのが同居している下僕(飼い主)の存在です。
当然ですが、人には人の生活パターンがあり、猫と丸1日行動をともにする飼い主さんはかなりレア。時には猫の行動パターンは無視されてしまうこともあります。
■飼い主は猫の「いつも」を崩していないか見直そう
「今日は猫のトイレの掃除を忘れてしまった」
「新しいキャットフードが出たから食べさせてあげよう」
そんなささいな出来事が、猫にストレスをあたえることがあります。これは猫が認識している「いつも」の状態を崩すこと。
猫がいきなり攻撃的になったり、いつもはしない粗相をするときはなんらかのストレスが原因です。
猫が
「どうしてこんなことするの?」
と思ったときは、飼い主であるあなたが、猫の「いつも」の日常を崩していないか見直してみてください。
■猫がストレスを感じる飼い主の9つの行動パターン
気まぐれ行動に隠された猫の本心。案外それは飼い主さんが原因だったりします。猫が不機嫌だった時、こんなことをしていないかセルフチェックしてみてください。
①引越しをした:猫がもっともストレスを感じるパターン。慣れ親しんだ環境が変わると、自分のいつもの習慣ができずに猫は大きなストレスを感じます。
②長時間留守番をさせた:猫は1泊程度なら留守番をさせても大丈夫、と言われていますが、いつもいる下僕(飼い主)不在の時間が長すぎると猫も不安を感じてイライラします。
③家族構成が変わった:赤ちゃんが来た、結婚して家族が増えた、など、家族構成のメンバーの変化は猫にとっては大きな不安材料の1つです。
④来客があった:知らない人間が自分のテリトリーに入ってくるのは、猫にとっては縄張りを荒らされた状態。そしてその敵(来客)を許す飼い主に当然イライラしているはず。
⑤野良猫を室内猫にした:今まで広い世界で生きて来た猫に、2DKの中で暮らせというのはあまりにも酷な話。仕方がないとはいえ、猫の気持ちを考えるとかわいそうではありますよね。
⑥フードの種類を変えた:これをストレスと感じるかどうかは、イエネコによってはケースバイケース。しかし野良猫の場合、食生活は生涯同じ、という環境が安心するようです。
⑦トイレが汚い:トイレは猫にとてとても大切な場所。ここが汚いとイライラして部屋中にマーキングすることもあります。
⑧家具の配置を変えた:猫にとって室内環境は「変わらない」のが当たり前。たかが家具の配置、と思うなかれ。この程度でも、猫が不安になることは多いのです。
⑨部屋の広さに対して猫の数が多い:猫はもともと単独で生活をしていた動物。現在は生活環境が変わり、イエネコでも他の猫と仲良く暮らすことは珍しくなくなりましたが、やはり過剰すぎる仲間との生活は安心できないようです。
多頭飼いはネコ好きにとっては憧れの環境ですが、一般家庭の生活環境なら、猫の数は3匹から多くて5匹がマックスと言えるのではないでしょうか。
■最後に
いかがですか。猫がイライラ・不安になる原因を作る、あなたの9つの行動。ちなみに今朝、愛猫カイトが不機嫌だった理由は、私の家に2日間3歳の男の子が遊びにきてお泊まりしたから。
猫は気まぐれ。でも不機嫌にさせると、絶対に飼い主にそのイライラをぶつけます。飼い主さんはなんらかの対策をたてる必要がありそうですね。