がぶり!と噛んだ後にペロペロ優しくなめてくれたり、落ち込んでいるときにそっと寄り添ってくれたり、体調が悪い時にはずっとそばで看病してくれたり…。
猫が時々してくれる可愛くも意地らしい行動にメロメロになっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
うちの猫はなんて優しいんだ!と感動して、愛や絆が深まるような気がしてしまう行動。実は猫の『優しさ』から来てあるわけではないのかもしれませんよ?
人間を喜ばせる可愛い行動のにはちょっと怖い猫の『本音』が…。
猫の可愛い行動に隠された怖い『本音』をご紹介します。
◆病気の飼い主を猫が看病する理由
我が家の猫も私が熱をだしたり、主人が熱を出すといつもよりもそばに寄り添い、心配そうにしてくれます。
私が妊娠中に切羽早産になったときも、陣痛初期で苦しんでいるときも、同じように我が家の猫は普段よりも私とお腹に寄り添い、ただひたすら私の体を暖めてくれたり、心配そうな顔で私を見ていてくれたものです。
弱っている飼い主さんを心配したり寄り添ったりする猫の話しは私も体験したことがありますが本当によく聞く話です。
猫はなんて優しくて、賢いのだろう!と感動しますが実は猫が弱った飼い主さんに寄り添う理由は『心配』や『しんどそうだからどうにかしてあげたい』という理由だけではないのだそう。
実は『飼い主さんが弱ってこのまま死んだら食べてみようかな』という肉食の猫らしい本音があるのです。
もちろん、猫が『食欲』100%でそばにいるわけではないでしょう。
猫だって大好きな飼い主さんがしんどそうだったり、苦しんでいたら心配をする気持ちもあります。
しかし、猫は元々は肉食動物です。
猫が『あわよくば…。』なんて考えている可能性はゼロではありませんよ。
◆噛んだ指を舐める
猫が人間や他の猫を舐めることは『アローグルーミング』といい愛情表現の一種です、
猫にとって大好きで信頼している人や猫にしか見せない行動でもあります。
しかし、猫が一度がぶり!と噛みついた後に噛んだ場所をペロペロ舐めると違う意味も含まれてしまうのだそうです。
猫は狩りをするときにがぶり!と噛みつき相手をしとめると、ペロペロと獲物をなめて味見をします。
飼い主さんをがぶり!と噛んだ後にペロペロと舐める行動も本音は本能に従って『味見』をしているといわれています。
もちろん、猫にとって飼い主さんは獲物でもなければ食べ物でもないことは猫もよくわかっています。
あくまで本能的に噛んだから味見のためになめる、という行動をとるようです。
『噛んでごめんね』と猫がなめてくれているのかと思っていたのですが、猫が『ごめんね』という気持ちだけでペロペロしてくれるていうわけではなさそうです。
◆涙を舐める
泣いているときに猫が涙をなめとってくれると、嬉しい気持ちになりますよね。
慰めてくれてありがとう!と猫を抱き締めたことは数知れず。
しかし猫には『人間の悲しみ』はよくわからないのだといわれています。
人間の目から流れる涙を舐めるのは『悲しみを慰める』ためではなく、『キラキラした水が飼い主から出てきた!』という好奇心からなのだそう。
塩辛くていつもと違う味の水だ!と猫も少し興奮し一生懸命ペロペロとなめてくれるようです。
猫からすると『人間は目から水を出してふしぎだな』なんて思われているのかもしれませんね。
いかがでしたか?
猫のちょっと怖い本音を知ってしまうと『猫は悪い生き物なんじゃないか』と誤解する人もいるかもしれません。
猫が好きで、猫を愛しているから『それは誤解だ』とわかりますが…。
猫と人は頭の構造も理解できる感情も違います。
人間の価値観を猫に押し付けることが間違っているともいえます。
どんな本音があったって猫の自由気ままで癒される、猫らしいいい部分は変わりません。
猫の本音も『猫らしくていとおしい』と感じることでより猫に対する理解や愛情が深まるのではないでしょうか。