猫は毛づくろいで体を清潔に保ちます。基本的にシャンプーは必要ない動物。
しかし排泄物やホコリ、何らかの薬剤が体についてどうしても洗わなくてはいけないこともありますよね。
「猫アレルギーの友達が泊まりに来るから」
「ユリの花の花粉が猫の体にかかってしまった。」
こんな時のために、トリマーさんに教わった、猫を洗うときの段取りとコツをご紹介します。
■シャンプー前に猫の様子をチェック
猫をシャンプーする時は、必ず猫の体調が良い時にしてください。猫はいつもと違う状況にストレスを感じる動物です。
嫌がる猫や、体調が悪い猫を無理にシャンプーすると、それだけでストレスになってしまいます。水で洗わなくても、ぬれたタオルで拭き取ったり、水を使わないシャンプーもありますから、本格的なシャワーを使ったシャンプーをしなくても大丈夫。
どうしても猫の体を洗う場合は
・猫に食欲はあるか
・ウンチの状態はいつもと変わらないか?
・元気はあるか
・触ってみて体温は高くないか(脇の下、内股を触って確認)
・ドライヤーができない場合に備えて、日当たりが良いなどの暖かい環境はあるか
この5つをチェックしてください。
■シャンプー前の準備
猫を洗う前に、スムーズにシャンプーできるように下準備をしておきましょう。あると便利なものとして、トリマーさんが教えてくれたのが、
「エリザベスカラー」「リード」「目軟膏」
の3つ。
「猫の性格にもよりますが、大抵の猫は暴れて逃げようとします。猫をシャンプーする時は猫に噛まれないようにエリザベスカラーをつけて、逃げ出さないようにリードで動きを固定するとやりやすくなります。」
とのこと。目軟膏は猫の目をシャンプーが入らないように保護するそうです。使用理由を説明して、動物病院で処方してくれるか相談してみると安心です。
そして一番大切なのは、
「猫の爪を切っておくこと」
これは基本です。
■猫を洗う時のコツ
基本的に猫を洗う時は、最初から「シャワーを使わない」ほうがうまく行くと言います。ベビーバスなどにぬるま湯を入れ、柔らかいスポンジにシャンプーをつけて、まず首から背中、尻尾の順に洗います。そして最後は足。
猫のノミ取りが目的なら、まず猫の首回りにシャンプー液をつけます。そうすることで、ノミが猫の顔に逃げるのを防げるとか。
シャワーヘッドは直接猫の体に当てると怖がる猫もいるので、ベビーバスの中に入れておきます。お湯をベビーバスの中で循環させることで綺麗なお湯になるので、すすぎ残ししやすい脇の下や内股はお湯につけるようにしてすすいでください。
シャワーを怖がらない猫なら、直接シャワーをかけても問題ありません。猫を洗う時のコツ
として大切なのは、
「手早く終わらせる」
「大きな音を立てない」
ことが挙げられます。猫のストレス軽減のために、手早くシャンプーを終わらせてあげましょう。
■この場合は要注意
猫を洗う時、鳴きわめく、暴れるなどは想定内ですが、猫がストレスのあまり
「開口呼吸」
をするようなら要注意です。シャンプーを中断し、手早くすすいで猫を暖かい環境に移しましょう。ひとまず猫が落ち着く環境に移動することが大切です。
猫の様子がおかしくなったり、動物病院へすぐに連れていけるように、猫を洗う時はできるだけ二人で行うと安心です。
■猫がドライヤーを嫌がる場合
猫の被毛は乾きにくいので、できればしっかりドライヤーで乾かすのがベストですが、あの大きな音にビビってしまう猫ちゃんも多いようです。
まずはドライタオルで身体中の水分をしっかりと拭き取りましょう。特に心臓部と腹部といった
体の内側は乾きにくいのでそのままにしておくと冷えの原因になります。
十分に拭き取った後、日当たりの良い場所で自然乾燥させてください。
■最後に
いかがですか。猫を洗う時のコツをトリマーさんに教えてもらいました。話を聞いていて感じたのが、猫壱のおちつくネットに入れて洗うと良いのでは?ということ。
猫壱のおちつくネットはネットの網目が5ミリ程度と大きめ。そして張りのある素材を使っているので猫の体にまとわりつきません。
シャンプーを使わず、水で汚れを洗い流すだけなら、このネットに入れて洗ったほうがラクかも。エリザベスカラーやリードも必要ありません。
猫壱のおちつくネットに猫を入れ、そのままベビーバスに浸けるという方法もあります。ネットに入れるとドライヤーも使いやすくて一石二鳥。ぜひ参考にしてください。