長かったり、短かったり、曲がっていたり……。ねこの尻尾は意外に個性があります。同じ兄弟でも尻尾の長さが違うこともあります。そもそも、「幸運を引っ掛けるというカギ尻尾」の猫は日本で初めて誕生したとか。知っていましたか?
「猫の尻尾の長さはどう変わるの?」「どうしてカギ尻尾になるの?」
今回は意外に知らない猫の尻尾について7つの疑問について調べてみました。
■猫の尻尾にはどんな役割があるの?
実は猫の尻尾は「第五の足」と呼ばれるくらい、重要な役割をこなしています。様々なシーンで器用に働く猫の尻尾。
猫の尻尾の主な働きは大きく分けて下記の4つの役割を持っています。
①ジャンプや着地、狭いところを歩くときのバランス調節をしている
②感情表現や仲間同士のコミュニケーションツールとして
③肛門線からの匂いを隠したり撒き散らしたりする役割
④寒い時の毛布がわり(顔を隠して保温など)
■なぜ猫の尻尾は自由自在に動くの?
猫の尻尾は「尾椎」と呼ばれる長さ1cmの小さな骨が連なって構成されています。その数が平均20個。(個数は尻尾の長さで変わります)
さらに骨と骨をつなぐ関節がとてもしなやかなので、柔軟に動かすことができるのです。猫の筋肉は、前後左右に動かす筋肉4本と、微妙な動きをするときに使う筋肉8本の合計12本で尻尾を動かしています。
■もし猫に尻尾がなかったらどうなるの?
猫自身は、尻尾がなくても命に別状があるわけではありません。突然変異で生まれたマンクスという猫は、もともと尻尾がない猫種。それでも尻尾があるようにお尻を動かしてジャンプや着地を上手にするとか。
万が一事故か何かで長い尻尾が短くなった場合、若干行動に支障が出るかもしれませんが、猫は目が見えなくてもヒゲや嗅覚、聴覚を使って行動できる動物です。尻尾がなければ無いなりに、行動を工夫するのではないでしょうか。
■尻尾の長さは遺伝で決まるの?

猫の尻尾の長さは、両親猫それぞれから受け継ぐ遺伝子がペアとなって決まります。遺伝子には、「次世代に必ず形状を受け継ぐ優性遺伝子」と、「2つ揃って初めて形状が出る劣性遺伝子」があります。
猫の尻尾の場合は優性遺伝子が長い尻尾として生まれ、劣性遺伝子だと短い尻尾になると言われています。
■カギ尻尾の猫はどうして誕生したの?
猫のカギ尻尾には2つの説があります。1つは江戸時代に「尻尾の長い猫は年を取ると猫又となって人間を襲う」という噂が流れ(猫又伝説)、長い尻尾の猫を断尾するなどして短い尻尾の猫が流行したこと。
そしてもう1つは、長崎など昔鎖国をしなかった地域にカギ尻尾の猫が多い理由として、「尻尾の短い日本猫と、尻尾の長い洋猫が交尾して増えたのではないか。」
という説です。もともと猫の祖先は砂漠で暮らすリビヤヤマネコ。長い尻尾を持つ猫でしたから、短い尻尾の猫は突然変異では、という意見もあるようです。
■猫がびっくりするとどうして尻尾が膨らむの?
猫が驚いたり喧嘩で威嚇するとき、尻尾がタヌキのようにボワっと膨らむことがありますよね。これは猫の尻尾の「立毛筋」という筋肉が縮まって毛が逆立った状態になるからです。
この「立毛筋」という筋肉は、本来体温調節をするために毛を立たせたり寝かせたりする働きをします。しかし猫がびっくりしたり怖いと感じると無意識に動いてしまうよう。人間の「鳥肌」と同じ仕組みになっているようです。
■猫の尻尾の毛は体毛と違うの?
猫をブラッシングしているとわかりますが、猫の尻尾の部分の毛だけちょっと質感が違います。これはどうしてなのでしょうか。
猫の尻尾はとても働き者。歩いている時のセンサーの役割を果たし、あちこちにぶつけたり摩擦を受けたりします。
そのため猫の尻尾の毛のみ、比較的硬くて荒い毛で覆われているそうです。
■最後に
いかがですか。意外に知らない猫の尻尾について7つの疑問。猫は尻尾で返事をする、というのは飼い主さんなら誰でも知っているはず。でもそれ以外に様々な働きがあるようですね。
ちなみに猫の尻尾を踏んでしまうと、人間が足を踏まれた時と同じくらいに痛いそうです。そして猫の尻尾は引っ張られると骨が外れてしまうことも。
猫の尻尾は意外に繊細なのです。踏んだりドアに挟んだりしないよう、くれぐれも注意してあげてくださいね。