やっと暖かくなったなあ、桜も綺麗、という春うららのシーズン。しかしこれからの季節は要注意、「脱走」「くしゃみが増える」「体をよくかく」という愛猫の行動が多くなるシーズンでもあります。
ある猫の雑誌の読者アンケートによると、この季節は「繁殖期の関係もあり、猫が脱走したがる」「花粉でアレルギー反応が出る」「猫にノミが寄生しやすくなる」というトラブルが多い傾向があります。
春は過ごしやすい季節ですが、愛猫にとってはトラブルが多い季節でもあります。今回は、これから春先に起こりやすい猫のトラブル対策についてご紹介します。
■頭脳派の猫の脱走に効果的なトラブル対策
部屋の空気を入れ替えようと、窓を少し開けているとき、猫が網戸を引っ掻いて破いて脱走したことがあります。1時間ほどで帰ってきましたが、それに味をしめてすきあらば逃げる気満々。
網戸を破くなど、頭脳派脱走をする猫の場合は、グッズなどを効果的に使って阻止しましょう。
「100円ショップなどでよく売られているワイヤーネットを結束バンドでつないで網戸やカーテンの代わりにしています。」
というアイディアを教えてくれたのは、猫を7匹飼っているベテランの飼い主さん。なるほどナイスなアイディアですよね。このようなワイヤーネットを網戸の内側に設置して網戸をガードするのも有効な方法です。
「ホームセンターで売っている突っ張り式の棚を縦にして窓枠に設置しています。」
という方法もアリ。出窓にはこの方法はとても良いかも知れません。
また、窓を開けてしまう猫もいるので、網戸が開けられないように網戸ストッパーを取り付けると最強です。網戸の上下2箇所に設置して、脱走をブロックしましょう。
■春だけくしゃみが多くなる猫のトラブル対策
花粉症やアレルギーは人間だけではありません。猫だって同様です。この季節、各部屋に空気清浄機はマストなアイディアですが、ほかにもトラブル対策はあるのでしょうか。
「部屋の掃除機をかけるときは、花粉が空気中に舞い上がらないようにできるだけゆっくりと動かします。そして床だけでなく、カーテンや壁も掃除するとより効果的です。」
「フローリングの床は、掃除機の後にウェットタイプのシートでワイパーで拭き掃除をするとベスト。」
「化学繊維のはたきを使うと壁の花粉をキャッチしやすいです。」
「ブラッシングの時に、濡れタオルで猫の体を拭くようにしています。」
などなど、花粉トラブルのアイディアを工夫している飼い主さんは多いようです。
また、猫の花粉症やアレルギーはよく猫風邪と混同されがちです。猫風邪の主な症状として、「ドロッとした鼻水が出る。」「涙が出る」「粘り気のなる目やにが出る」「ヨダレが出る。」など。
くしゃみとこのような症状がある場合は花粉症か猫風邪か悩みますよね。猫風邪の場合はワクチン接種で予防が望めますから、動物病院へ受診してみてくださいね。
■猫が体をよくかく場合はノミ対策を
外に出す猫の場合、春先はノミが付着する可能性があります。ノミは気温が13度を超えると卵から成虫に育って活発に行動を始めます。
猫のベッドやおもちゃなど、洗えるものは定期的に洗濯しましょう。猫ベッドは中綿が入っていますから、ベッドの底に湿気が溜まってノミが繁殖しやすくなります。こまめに洗濯すると良いでしょう。
ノミから愛猫を守るには、定期的にノミ予防薬を投与しておくことが効果的です。獣医の先生に相談して月に1回予防薬を投与すると安心です。予防薬で滴下タイプのものは自宅でも簡単に使えますし、ダニなどの寄生虫を一緒に予防できる薬もあります。
また、蚊によって運ばれるフィラリアは犬だけでなく猫にも感染します。猫の場合は、感染すると突然死してしまうケースもあるとか。
最近は気温の上昇が季節によらずに顕著になる傾向があります。夏だけでなく、春先でも活動する蚊もいますから、ノミとともにフィラリア対策の予防薬も投与しておくと安心です。
■最後に
いかがですか。最近は春なのに夏のように温度が高い日がありますよね。温暖化が進んでいるせいか、四季の変化が早い感じがします。
日照時間の変化で猫の体調も変化します。春先は避妊去勢した猫も気分がモヤモヤしがちです。トラブル対策を万全にしてくださいね。