ネットや口コミを見ると、猫に関する噂や情報が溢れています。15歳以下の人間の子供の数よりも、ペットの数の方が多い日本、可愛い「うちの子」の健康は気になりますよね。
今回はある雑誌のアンケートに寄せられていた猫に関する情報について、本当かどうかを3人の獣医師の意見を元に検証した内容をご紹介します。
■猫は毎日撫でると長生きする
これはある意味本当だそうですが、あくまでも「長生きしやすい傾向がある」くらいだそうです。100%ではありません。猫の性格によっては触られるのが苦手な猫ちゃんもいますから、愛猫の性格にもよります。
これは猫の毛や皮膚の状態、体型などの変化に飼い主さんがすぐに気がつく、という意味において、毎日撫でると長生きするという点で正しいと言えるようです。
病気を早期発見できれば治療も早くできますから、猫への負担も軽くなりますよね。
■キジトラの猫は長生きする
この他に、「黒猫は長生きする」という意見もあり。我が家の愛猫はキジトラなので、この噂は本当ならいいなあ、と思っていましたが、残念ながらバツ。
猫の毛の色や柄、外見と寿命は関係がないそうです。猫種によっては遺伝的にかかりやすい病気はありますから、長生きにつながらないことはありますが、それはその猫の環境によっても変わります。
猫の長生き、それは毛柄よりも飼い主さんの愛情の方が影響するのではないでしょうか。
■飼い主が一人暮らしだと猫は短命になる
ちょっとドキッとする噂ですが、これは猫の性格によってケースバイケース。一人暮らしの飼い主さんで留守がちの場合、甘えん坊の猫は遊んでもらえる時間が少なく退屈するかも知れません。しかしお年寄りの一人暮らしなら、一緒にいる時間が比較的長いはず。
また、遊び相手が多く、留守番が少ない大家族の環境で育った猫は、その騒がしさがストレスになることも考えられます。
いずれにせよ、猫は孤高のハンターだった性質がありますから、新鮮な水とご飯、そして安全な縄張りと綺麗なトイレが確保されれば、それだけでも満足するのではないでしょうか。
■猫には毎日日光浴させるべき
人間には適度な日光浴は必要だと言われています。外に出せない分、ベランダや窓辺で、愛猫を十分日光浴させないと健康に悪いと考える飼い主さんは多いかも知れません。
しかしこの日光浴が必要な理由は血液のカルシウム濃度を高めるビタミンDの合成が必要だからですが、これは猫には作用が弱いので影響はあまり無いと言います。
日光浴でリラックスしたり体温を温めるといった健康効果はあると思いますが、必ずしも毎日必要というわけでは無いようです。
■フードは時々変えた方が良い
猫は好き嫌いが激しい動物です。栄養バランスが良い総合栄養食で、猫が気に入ってるフードなら、わざわざ別のフードを食べさせることはないでしょう。
ただ、万が一の震災などでそのフードが食べられなくなったときや、病気をして療法食に切り替えなくなった場合を考えると、普段からいろんなメーカーのフードを試しておくのも良いかも知れませんね。
■高価なフードをあげたほうが長生きする
外国製の高価なフード。愛猫の健康を考えると、安いフードよりも高いフードの方が良いのかも?と思う飼い主さんはいるかも知れません。
しかしフードは値段よりも内容です。猫に必要な栄養素が入っていて、愛猫が食いつきが良いフード、そして安全な素材が使われているフードなら猫の健康に良いはず。フードの価格が猫の寿命に直結するわけではありません。
■マタタビを与えすぎるのは危険
我が家の愛猫も大好きなマタタビ。その喜びようは怖くなるほどですが、与えすぎは危険という噂を聞いたことがあります。
猫にマタタビを与えるときは1回につきひとつまみ程度。適度に与える分には問題はないそうです。ただし1度に多くマタタビを与えた場合、猫の脳が麻痺して呼吸困難になり、ごく稀に死亡してしまうケースがあったそうです。
■最後に
いかがですか。猫にまつわる7つの噂。猫を毎日撫でると長生きする、という噂は、猫の方からやってくるような甘えん坊の猫なら、本当に長生きしてくれるかも?
愛猫の性格は飼い主さんにしかわかりません。噂を鵜呑みにせず、心配な場合は動物病院へ問い合わせしてみてくださいね。