猫が可愛くてたまらニャイ!と思うのは人間だけではありません。アメリカのロサンゼルスに住むあるペットのゴリラは、飼い主が聾唖者だったため、言葉の代わりに手話が巧みになったそうです。
そのゴリラに「誕生日に何が欲しい?」と聞いたところ、
「子猫が欲しい!」
と手話で答えたとか。飼い主はそのゴリラの誕生日に約束どおり子猫をプレゼントしたそうですが、ゴリラは自分で子猫に「ALL BALL」という名前をつけて可愛がったそうです。
ゴリラが手話ができるなんてびっくりですが、チンパンジーと人間は遺伝子が99%同じだそうですから、「趣味嗜好」が似通っても不思議ではないかも知れませんね。
私は昔ゴールデンレトリバーのナナと暮らしていましたが、彼も猫をとても可愛がっていました。拾った子猫をぺろぺろと舐めてあげるのはもちろん、小さな子猫を潰さないように腕枕して寝かせてあげていたのを、今でもよく思い出します。
犬やゴリラですら魅了してしまう猫。一体猫のどこにそんな魅力があるのでしょうか。試しに知り合いに
「猫のどこが好きなの?」
と聞いたところ、面白い答えが集まったのでここでご紹介しましょう。
■猫の鼻息がたまらニャイ
スマホのアプリの開発をする会社を経営しているYさんは、大の猫好き。しかし奥さんと娘さんが猫アレルギーのため、自宅の部屋の押入れを改造して自分と猫だけの「猫部屋」を作りました。
2畳にも満たないスペースで、毎晩愛猫のクロと寝る生活。仕事で疲れた頭を癒してくれるのは、クロの猫にしてはやや大きめな「鼻息」なのだとか。
「クロのスピーー、スピーーー。」という鼻息を聞いていると、いつの間にかぐっすり眠れるんだよ。」
と語るYさん。以前うつ病になってしまった彼に、強引に保護猫のクロを押し付けたのは私ですが、Yさんは真剣に「この猫の鼻息をいつでも聞けるアプリを開発したら売れるかも……。」と語っていました。もし猫の鼻息で儲かったら焼肉でも奢ってください。
■執念深いところがたまらニャイ
友人の娘さんであるMさん。子供の頃アスペルガー症候群と診断されたものの、無事に大学を卒業して家電販売の仕事をしています。犬よりも断然猫が好き!という彼女に、メールで「猫のどこが好きなの?」と聞いたところ、
「執念深いところ」
という返事が。ちょっと変わった答えですが、彼女の暮らしている猫のモリーは全然人間に懐かない猫。
4年間一緒に暮らしていますが、触った記憶は2回くらいしかないそうです。しかしそこがたまらニャイとか。
「多分モリーは昔人間にひどいことをされたのを忘れられないんだと思う。でもこれだけ可愛がろうとしているのに、全然人間に媚びずに生きているところがかっこいい。」
のだそうです。昔、黒柳徹子さんが「トットの動物劇場」という本の中で、
「女友達の猫に『ブスで、変な色!』と言ったらそれを根に持って10年経っても私を見ると遠くから睨むのよ。」
と書いていましたが、確かに猫は嫌な記憶は忘れないと言います。しかしそこが逆に猫の魅力と受け止めるMさん。なるほど、猫の魅力は奥が深いですね。
■開けた引き出しをちゃんと閉めるとことがたまらニャイ
聞いたときに「本当かな!」と思ってしまいましたが、実際に動画を撮って見せてくれたNさん。確かにNさんの家の猫は自分でおやつが入っている引き出しを開け、閉めていました。
爪を立てて上手に引き出しを開け、閉めるときは横腹を擦り付けて閉めます。偶然じゃないの?と聞くと、毎回こうやって引き出しを開閉するのだとか。びっくりです。
「うちの猫は私がやることをよく見ていて、甘えてくるタイミングもすごく絶妙なの。絶対言葉を理解してると思う。」
とNさんはニコニコしながら語っていました。Nさんの愛猫は今年11歳。私は何かの本で、「10歳を過ぎた猫が扉を開けるのはもちろん、その扉を閉めることもできるようになったら化け猫である」という意味の話を読んだことがありますが、う~ん、まあ、化け猫でも可愛ければね。
■最後に
いかがですか。猫が好きな人に聞いた猫のアピールポイント。私はよく猫に関する質問や感想を知り合いや友人に聞いていますが、必ずメールで返事をお願いしています。
猫好きに電話や実際に会ってこの手の質問をするともう大変。本当に2時間でも3時間でも話してくれます。(とてもありがたいと思っていますが)
猫って本当にすごいです。。。