猫が飼いたい!と思った時、あなたはどうしますか?
犬猫の殺処分0に向けて奮闘している日本、アメリカもまた同様です。迷ったり、捨てられたり、飼い主の都合で飼えなくなった動物を保護するのが「アニマルシェルター」という施設。
米国人道協会(HSUS)の推定によると、アメリカでは毎年6~800万もの犬猫がシェルターに持ち込まれるそうです。
■インスタグラムで一番有名な猫nalaとは
実はインスタグラムで一番有名な猫nalaちゃんもこのシェルターの出身。空色のまん丸な瞳、シャム猫と雑種のミックスであるnalaちゃんのフォロワー数は軽く300万人越え。インスタグラムで一番有名な猫として日本でも話題になっています。
「最初にインスタグラムにアップした時は、nalaがこんなに有名になるとは全く思っていませんでした。まあ、500人くらいフォロワーが増えれば上出来かな、と思っていましたね」
シェルターからnalaちゃんを引き取った飼い主さん、ロサンゼルス在住の27歳(当時)、Varisiri Mathachittiphanさんはそう語っています。
Varisiriさんはnalaの他に、コーヒーとルナという猫も飼っています。インタビューの中で、Varisiriさんは
「nalaは特別な猫です。」
と語っていました。インスタグラムで一番有名な猫、nalaちゃんの特別な才能とは?今回は、インタビューの内容を元に、nalaちゃんの魅力を探ってみました!
■nalaの名前の由来とは?
実はディズニーの大ファンだというVarisiriさん。nalaという名前は、あの有名なディズニー映画、「ライオンキング」からつけたそうです。
ライオンキングの主人公、シンバのパートナー、真っ白で瞳だけ青いライオンの名前が確かnalaでした。nalaちゃんの空色の瞳は確かにライオンキングのナラと同じです。
■nalaのインスタグラムを始めた理由とは?
nalaをシェルターから引き取った当時、Varisiriさんの家族は当時タイに住んでいたそうです。Varisiriさんは家族や友人と可愛い猫の写真を共有できれば良いな、という軽い気持ちで始めたのだとか。
nalaちゃんは水色の瞳が印象的な猫でしたが、その他は全くこれといって特徴がない猫。しかしVarisiriさんの妹がnalaのインスタグラムを見て「この猫の大きな青い目はまん丸で他の猫よりずっとかわいく見える」と気に入ってシェア。そこからジワジワと拡散が始まったようです。
■nalaの人気の秘密とは
「彼女の顔は漫画のキャラクターのように見える」というコメントが始めた当初一番多かったとか。
確かにインスタグラムを見ると目をぱっちり開き、コスプレしたnalaはぬいぐるみのよう。そして確かにこの猫は写真映えがバッチリ。
nalaをシェルターから引き取る時、Varisiriさんは「この猫の性格はフレンドリーな甘えん坊タイプ」だと言われたそうですが、実はnalaは女王様タイプ。
「実はnalaは他の猫、コーヒーやルナとも一線を引いているようです。この2匹と戯れたり一緒に寝たりということはしません。」
と語るVarisiriさん。甘えて来ても、触らせないこともあるとか。Varisiriさんが抱っこして良いかどうかはnalaの気分次第のようです。
■nalaの好きな食べ物とは
インタビューの中で、飼い主のVarisiriさんは
「nalaは魚よりも肉が大好き。nalaはなんでも美味しそうに食べてくれますが、特に鶏肉と七面鳥が好きです。」
と語っていました。アメリカのキャットフードの材料は圧倒的に魚よりもチキンが主流。猫は子猫の時の食事環境で好みが決まるといいます。nalaも子猫時代の記憶が印象に残っているのかも知れませんね。
■nalaの悩みとは
実はnalaは子猫の時の疾患が原因でうまく手足が成長できなかったそうです。そのためnalaは手足がマンチカンのように短いのが特徴です。
そんなnalaですが、実は同居猫の2匹は2本足で立てるのに自分は立てないことを悩んでいるようです。
nalaはまた、一緒に暮らすコーヒーとルナと体をくっつけあうことを好みません。しかしコーヒーが根気よくnalaの緊張を溶かし、そばに付き添ってくれるとか。
猫同士の友情が見られるのも多頭飼いならではの特権。もうしばらくすれば、3匹一緒に寝ている姿がインスタグラムに登場するかも知れませんね。
いかがですか。インスタグラムで一番有名な猫「NALA」の飼い主のインタビューから感動秘話を抜粋してご紹介しました。
「nalaの写真は人々を幸せにする」飼い主のVarisiriさんはnalaの写真やビデオをインスタグラムに載せてから、そう強く実感されたそうです。
「落ち込んだ時、悲しい時、人々がnalaの写真を見ることで気持ちが明るくなり、ポジティブに生きられる人が増えるのではないか」
これがnalaの写真を載せる理由だとか。確かに癒されますよね。
nalaのHPには現在はイベント情報の他に様々なnalaグッズも販売されています。飼い主のVarisiriさんはnalaのことを多くの人が知ってくれることで、アメリカの犬猫殺処分0に貢献できる、と信じています。
世界的な人気を誇るnala。しかし現在もアニマルシェルターの譲渡会には、特別ゲストとしてコーヒーやルナと一緒に参加しているそうです。皆さんもぜひ、猫と暮らしたいと思ったら、最寄りのアニマルシェルターに連絡してみて下さいね。
*nalaのHP https://nalacat.com/