その日の寒さは猫の密着度でわかる、というMさん。7匹の猫と暮らしている猫マイスターですが、
「そろそろ気温が下がる、という日は、いつも枕に顔を載せて寝ているボス猫が、布団の中に潜って足元あたりで寝るのですぐわかる。」
そうです。猫は動く温度計。部屋の中でどこが一番暖かいか、猫についていけばわかりますよね。
大昔、猫の祖先は砂漠で暮らしていたと言いますから、猫は寒さが苦手です。(長毛の大型猫、ノルウエイジャンフォレストキャットなどは別ですが)
猫のために留守番をさせるときは暖房を付けっ放しにしておく、という人も多いでしょう。しかし電化製品の使いすぎは猫にもお財布にも優しくないかも知れません。
猫の好む暖かさはじんわりと暖かい「人肌」。その程度でも十分堪能してくれます。ガンガンに暖房を使うと、むしろ猫の被毛が乾燥しすぎて触った途端に火花が!ということもありそう。
今回は、エコロジーにもなる、賢い飼い主さんがやっている猫のためのポカポカ対策をご紹介します。
■猫用簡単湯たんぽを作ろう!
寒い日は、猫のベッドに簡単に作れる湯たんぽを入れておきましょう。用意するものはペットボトル(ホット用)とハイソックスの靴下だけ。
熱湯をペットボトルに入れてしっかりと蓋を閉め、それを二重に重ねた靴下の中に入れて、上の部分をしっかりと縛ります。
これを猫のベッドに入れておきます。数時間の間なら、暖房を付けなくても猫はこの湯たんぽだけでお昼寝しながら待っていてくれるでしょう。
■猫用の簡単テントの作り方
ホットカーペットを「弱」にするだけ。そのほかの暖房は要らないぐらい暖かいのが、猫用テントです。
これの作り方はとっても簡単。リクライニング付きの座椅子を90度の角度にして逆さまにします。その上に敷きふとんを被せれば、あっという間に、猫が大好きな暗がり+ほら穴のある簡単テントの出来上がりです。
逆三角形の小さな空間をホットカーペットの上に作ることで、カーペットの熱を上手に保温することができます。
■加湿器を利用する
エアコンの下に加湿器を置いてみてください。エアコンの暖かい風を含んだ蒸気が、部屋全体に飛ぶので暖かくなるだけでなく、室内の空気も潤います。
加湿器は冷たい蒸気ではなく、暖かい蒸気が出るものを選んでくださいね。
いかがですか。お金のあまりかからないちょっとしたアイディアで、猫が冬の寒い季節の留守番を快適に過ごすことができます。
また、加湿器のそばに厚みのあるモコモコしたクッションを置いておくと、繊維が湿気を吸って加湿の手助けをしてくれます。
どれも簡単にできる方法ばかり。ぜひ愛猫の寒さ対策に利用してみてくださいね。