最近チラチラニュースで話題になっている、猫から人にうつる病気。しかし人から猫にうつる病気もあり、一般的にこれらの病気は人獣共通感染症と呼ばれています。
2009年の7月、厚生労働省は猫から人に感染して健康被害を引き起こすことがわかった「ウルセランス菌」を発表しましたが、日本で感染したケースは6例ほど。
猫から人に感染する病気はまだ認知度が低く、届出義務もないので実際の数はわかりませんが、それほど多くはないのではないでしょうか。
しかし実際に猫と暮らしている人にとっては無視できない問題です。今回は、猫から人にうつる主な病気と、3つの感染ルートについて予防法を紹介します。
■猫の口からうつる病気
日本の猫の約90%が持っていると言われるパスツレラ菌。猫の口の中にいる常在菌ですが、猫がグルーミングをした時など、菌が爪に付く場合があります。
猫に噛まれたり引っかかれたりすると感染しますが、稀に猫に舐められたりキスをすると人の呼吸器に感染することもあります。
予防法としては猫に口うつしやキスをしない、傷はすぐに消毒する、猫の爪はこまめに切るようにしましょう。
■猫の皮膚からうつる病気
これはノミやダニ、もしくは皮膚糸状菌症が挙げられます。一緒に猫と寝たり、成虫が産んだ卵が室内にばらまかれてしまうケースもあります。
今は100%予防できる薬がありますから、外に猫が出る場合は、動物病院で定期的に処方してもらうのが一番かも。
それ以外の予防法としては、猫のベッドやカーペットは念入りに掃除をする、猫と一緒には寝ないなどの方法があります。
■猫のウンチ、オシッコからうつる病気
ほとんどの猫の腸の中にいるという猫回虫の成虫。猫がウンチをすると一緒にその回虫の卵も排泄されます。
2週間ほどすると、卵の中で幼虫が成長してまた卵を産みます。この卵が付いた手で人がものを食べたりすると猫回虫が人の体内に入って感染します。
予防法としては、トイレ掃除の後はよく手を洗う、ウンチは素早く処理する、トイレ容器は定期的に丸洗いして清潔にしておくことが挙げられます。
いかがですか。猫から人にうつる主な病気。しかし私は生まれてからずっと犬や猫と暮らしていますが、感染したのはたった一度だけ。
そもそも周りの猫仲間で感染した、という話は全く聞いたことがありません。たとえ感染しても、人の免疫力が強ければ病気は発症しないことの方が多いのでは?
毎日猫と寝ている息子、猫にベロベロ舐められる娘は全然感染したことがありません。私が感染したのは、年をとって免疫力が落ちたからかも?余計な御世話です!