我が家の愛猫カイトがいつも若干上から目線で私のことを見るのは、
「コイツはいつも俺のウンチを盗むウンチ泥棒」
だと思っているからかも。私がトイレを掃除していると、いつもキャットタワーの一番上から、私の行動を逐一観察しています。
「それなら自分で掃除しなさいよ」と心の中でつぶやきながらも、毎日のウンチチェックは欠かしません。ウンチは健康のバロメーター。色や形、量によって猫の健康がある程度わかります。
ある獣医さんから聞いたのですが、
「いいウンチをする猫は寿命が長い傾向がある」
のだとか。ウンチの固さと色には病気のサインが出やすいといいます。ウンチをチェックすることで、愛猫の小さな異変に早めに気づくことができるかも。
今回は、最もわかりやすい、ウンチの「色」でわかる猫の健康チェック方法をご紹介しましょう。
■黒いウンチと白いウンチの場合
猫のウンチ。だいたい健康な時のウンチの色は茶色です。猫のウンチで危険な色とは「黒」「白」「赤」の3色。
まず普段に比べて明らかに黒っぽいウンチが出た場合、ウンチは乾燥すると黒っぽくなるので、したばかりかどうかをチェックしましょう。
出たてのウンチなのにまるでタールのように黒っぽい場合は、口から小腸までの間に出血していて「血便」の可能性があります。
そして滅多にありませんが、白っぽく黄身がかっているウンチの場合はとても危険なウンチです。
胆汁の分泌量が減少している、膵臓が炎症を起こしているなどにより、脂を含んだ白いウンチが出ている可能性があります。
命に関わるケースもありますから、ウンチを持って病院を受診してください。
■赤いウンチの場合
赤いウンチの場合、原因は3つ考えられます。1つ目は腸内にポリープや悪性腫瘍ができて出血している場合です。赤は血の色。命に関わります。
2つ目は肛門付近が切れている場合。要するに「切れ痔」です。ウンチが固くてなかなか排便できないといきみすぎて肛門付近を切ってしまったのかもしれません。
そして3つ目は胃腸炎を起こしている場合です。胃や腸が炎症を起こすと血とともに白っぽい粘液が出ることもあるとか。
深刻な胃腸炎になるとまるでトマトジュースのような真っ赤な下痢をすることもあるそうです。
いかがですか。ウンチの色でわかる健康チェック。ウンチは色だけでなく、固さ、量、匂いも大切です。
トイレを掃除するときは、できればさっさと終わらせたいとは思いますが、愛猫の健康のために、「色」「固さ」「量」はざっと確認しておく習慣をつけると良いでしょう。
そして茶色のウンチだから安心というわけではありません。固さや匂いに異常を感じたら、早めに動物病院で相談してみてくださいね。