猫と犬と両方暮らしていると、ずいぶん違うんだなあ、と思うのがご飯の食べ方。犬は基本的に人間から食べ物をもらえるのを我慢強く待ちます。
しかし猫は人間が与えたご飯が気に入らないとプイと顔を背けてスタスタと何処かへ行ってしまいます。自分で探そうとするハンター気質。
そして特に水の味にはとてもこだわるのが犬よりも猫です。器に汲んであげた水よりも、お風呂の残り湯や花瓶の水などを好んで飲む猫はとても多いですよね。
動物の中で、一番水の味に敏感なのは猫、という意見もあります。猫は水の味には結構ウルサイ?というのは本当なのでしょうか。
■猫が水にこだわる理由
猫が水にこだわる理由。それは猫によってチョロチョロと流れる新鮮な水が好きだったり、ちょっとぬるめで古い水が好きだったりとその猫の好みによって違います。
一説によると、塩素を好む水が好きかどうかで判断しているという意見も。一度沸かしたり、時間が経って塩素が抜けた水を好む猫はお風呂の残り湯や花瓶の水などを好んで飲むのかも知れません。
そしてもう一つ、猫は水を入れた「器」にも敏感です。ヒゲが当たらない大きさ、飲みやすい高さ、そして匂いがつきにくい陶器でできた猫壱のウォーターボウルなら猫も気に入ってくれるはずです。
■猫の味覚の特徴とは
猫は美味しいかどうかよりも、食べ物が腐っていないかを最も気にします。猫の味覚は酸っぱさ、苦さ、しょっぱさの順に強く感じるようにできているとか。
猫が甘みを感じないのは有名ですが、あんこや生クリームを好んで食べる猫がいるのは、甘みよりもそれらの食べ物に含まれている脂肪分やアミノ酸に反応するからだと言われています。
■猫の舌のトゲトゲなんのため?
猫のザラザラした舌は、獲物を捕まえたときに肉をこそげとるのに役に立ち、また自分の体をグルーミングするときにはクシの役目も果たします。
しかし一番重要なのは、このトゲトゲの先端は窪みがあり、そのおかげで水を飲むときに窪みに表面張力が起こってより多くの水をすくい取ることができるということ。
このトゲトゲのおかげで猫は水を飲むのではなく、食べるようにすくえるのだと言われています。
いかがですか。人間とはとっても違いがある猫の味覚と口の中の構造。さらに凄いのは猫には虫歯がないということ。猫には上下30本の歯が生えていますが、食べ物をほとんど咀嚼せずに飲み込むため、もし歯がなかったとしても、食べるのにはほとんど支障がないのだとか。
噛まないで食べるために、味よりも美味しいかどうかは「匂い」で判断するそうです。猫の味覚って本当に不思議ですよね。