猫に魅了されるのはどんな人が多いのでしょうか。確実に言えるとしたら、「作家」と「芸術家」には猫好きが多いようです。
ヘミングウェイや村上春樹が猫を溺愛していたのは有名な話。ピカソやレオナール・フジタも猫が好き。フジタの猫の絵は今でもとても人気があります。
猫好きは凡人よりも天才に多いのかも?今回は誰もが知っているアノ世界的有名人の猫に関する逸話を集めてみました。
■猫のために洋服の袖を切ったムハンマド
イスラム教の教祖、ムハンマド。彼はムエザという名前の猫を飼っていましたが、日頃から「猫は高いところから飛び降りても怪我一つしない素晴らしい動物だ」と猫好きを公言していたといいます。
ある日、ムハンマドが出かけようとしたところ、飼い猫のムエザがムハンマドの洋服の袖の上で眠っていました。彼は
「寝ている猫を起こすのはかわいそうだ。」
と猫を起こさないように、自分の洋服の袖の部分をそっと切り取って出かけたといいます。
イスラム教の信者から見ればムハンマドはまさに神様そのもの。そのせいかイスラム教の信者の人たちには猫を可愛がる人が多いそうです。
■ジェームズ・ディーンに猫をプレゼントした大物女優
未だにファンの多いジェームズ・ディーン。彼の話題作「ジャイアンツ」を収録中に共演していた大物女優、エリザベス・テーラーの飼っていたシャム猫ルイが子猫を産み、そのうちの1匹をディーンにプレゼントしたそうです。
ディーンは子猫にマーカスという名前を付け、猫のために毎日早く帰宅するほど溺愛しました。とても可愛がっていたのに、なぜか事故を起こす前日、ディーンはガールフレンドに、「プレゼントだ」と言ってマーカスを渡したとか。
これは虫の知らせということでしょうか?
■キャットドアを発明したニュートン
万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートン。彼もかなりの猫好きだったことで有名です。彼は自宅のドアの下に猫が自由に通れるように穴を開けていたそうです。
これがキャットドアの始まりと言われています。ニュートンは、その上飼い猫が子猫を産んだ時に母猫用の穴の隣に子猫用の穴を開けようとして、使用人に、
「子猫も親猫用の穴から出入りできるんじゃないでしょうか。」
と指摘されたとか。どんな天才でも猫好きは猫に関しては冷静さを失ってしまうのかもしれませんね。
いかがですか。誰もが知る有名人の猫好きエピソード。他にもたくさんの猫好きな有名人は沢山いて紹介するのが大変なくらいです。
もう一人、世界的な有名人で猫好きな人に天才画家のピカソがいます。彼は無名時代、モンマルトルの安アパートで愛猫がどこかから調達してきたソーセージを猫と分けあって食べたというエピソードも残っています。
猫は縁の下の力持ち。天才を支える力があるのかも知れませんね。