猫は自分の世界の一部。あのモフモフに顔を埋める瞬間を「猫吸い」と表現した坂本美雨さんに、ウンウンと頷く猫好きはきっと多いのではないでしょうか。
「猫の耳の後ろのアノ柔らかい猫毛を触るのが好き」など、猫好き同士の会話はややマニアックなのが特徴です。猫自慢したいなら、猫のいろんな「へえ~」を知っておくと良いかもしれません。
今回は、マニアさんにも結構知られざる、猫の珍しいトリビアを集めてみました。
■猫の指紋は「鼻」にある
指紋、といえば指先、と思いがちですが、そもそも猫の指紋はどこにあるかご存知ですか?
おそらくみなさんが思っている猫の指紋は肉球の上にあるピンクのプニプニ。でもこの部分、ツルツルですよね。
実は指紋があるのは人間を含む霊長類だけ。猫には指紋の代わりに「鼻紋」があります。この鼻紋とは鼻の筋の模様で、指紋のように1匹1匹違います。
猫はこの鼻紋のある鼻の粘膜にダメージが加わると匂いをがんじ取ることができなくなります。
猫の鼻はとても繊細。ゴシゴシこすったりするのはNGです。
■被毛の下の地肌にも色や柄が付いている
猫は全身毛で覆われているのでわかりにくいのですが、地肌にもちゃんと色が柄があるって知っていましたか?わかりやすいのはスフィンクスの地肌です。
猫の地肌は、主に、ピンク系、白系、黒系、ベージュ系の4色。この地肌の色によって生えてくる毛の色が違うといいます。
ピンク系なら白っぽい毛柄、白系なら白銀色の毛柄、黒系からは黒い毛柄、ベージュ系からは茶色の毛柄が生えます。
■猫には後ろ足の親指がない
猫の指は、前足が5本ずつで10本、後ろ足が4本ずつの8本で合計18本です。猫の後ろ足には、人間でいういわゆる「親指」と言われる部分がありません。
肉球の中心部を足底球、指の部分を趾球といい、手首に当たる部分にポチッとあるのが手根球です。後ろ足の手根球は退化してしまい、跡が残っている程度です。
猫の肉球の数も前足と後ろ足では異なります。前足の肉球は7つずつで14個、後ろ足は親指部分の肉球と手根球が二つ減って5つずつとなり10個。合計で24個になります。
いかがですか。猫のトリビア。この3つを全部知っていたというあなたはかなりのネコ通と言えるでしょう。ぜひ「ねこ検定」に挑戦してみてください。
「猫は心地よさの鑑定家だ」と言ったのは、作家でもあり、獣医でもあったジェームズ・ヘリオット。
猫は気持ち良いこと、自分がリラックスできる場所を見つける天才です。どんな状況になっても、自分が一番好きな道を選ぶのが猫という生き物。やはり猫から学ぶところはたくさんありそうですよね。