我が家には犬のポンズと猫のカイトが暮らしています。いつもはカイトは2階の息子の部屋を縄張りにしていますが、最近寒くなってきたせいか、日当たりの良い私の部屋に来ることが多くなりました。
日頃私の部屋を占領しているのは犬のポンズ。引っ掻いたり噛み付く喧嘩はしませんが、お気に入りの場所を巡って激しいポジション争いが勃発します。
おやつの量、私の膝に乗る時間、全てを同じようにしないと不機嫌になる犬と猫。私から見ると身体能力や生きる知恵みたいなものは全く同じに感じられますが、実際はどうなのでしょうか?
■犬と猫の生きる知恵の違い
縦社会の群れで共生する犬は「サラリーマンタイプ」が多く、リーダーに従う協調性があります。嫌なことを命じられても命令を守る、飼い主から褒められることに喜びを感じるなど、我慢強さも特徴です。
そして盲導犬や警察犬など、犬はいろんな職業の人とともに働くのが好きな動物です。
そして猫は、単独で暮らすハンター気質が濃厚です。そのおかげで狩りの時に獲物がネズミか鳥かなど、一瞬のうちに判断して動ける瞬発力に優れています。
そして自由気ままに暮らす猫は甘えたいときはデレデレですが、興味がないときは寄り付きもしないという二面性を持つタイプ。
それでも他の猫とトラブルを起こすのは大嫌い、一定の距離を保ちながら単独で生活することを好むスマートな動物です。
■犬と猫の身体能力の違い
走るのが得意なのは犬。もっとも速い犬種では時速64キロのスピードで走ることができます。そして特にレトリーバー系は泳ぎも得意。ハンターが撃ち落とした水鳥を泳いで捕ることにも長けています。
そして持久力においても犬は長距離が得意。獲物を追って10キロメートルを走ったという記録もあります。
それに対し、猫は短時間、短距離勝負主義。獲物を確実に仕留めるために精密に判断し、全身を使って一瞬の瞬発力で勝負します。
また猫の祖先は昔は足場の悪い木の上を歩いて生活していたため、平衡感覚やバランスを取るのがとても上手。
そして体がとても柔らかいので、高いところから落下しても怪我をしないような体の仕組みが特徴です。
いかがですか。永遠のライバルと言われる犬と猫。こうして書き出して見ると、犬と猫は「生きる知恵」や「身体能力」は本当に正反対な部分が多いようですね。でも能力的は全く「互角」としか言いようがありません。
人にも「猫型人間」と「犬型人間」がいるとよく言われます。普段はダラダラしているけど、やるときはやるのが「猫型人間」。
いつも周りの人と協力しながら物事を進めていくのが「犬型人間」です。この2つが合体したら、とても完璧なのに、と思うのは私だけでしょうか。