私の近所に住んでいる地域猫。真っ白な白猫ですが、目がブルーと金色のいわゆる「オッドアイ」です。
とっても綺麗なオッドアイ。地域猫の中でもとても猫おばさんに溺愛されています。しかしどうしてこのように目の色が違う猫が生まれるのでしょうか?
■毛や目の色を決めるのはメラニン色素
猫の目の色は、黒目の周りの虹彩と呼ばれる部分のことを言います。この虹彩はメラニン色素の量によって色が変化します。
目の色はメラニン色素が少ない順に、青、緑、薄茶、銅色と大きく分けて4色に変化します。しかし昔のことわざに
「猫の目の色を見れば時間がわかる」
と言うように、1匹の猫でも見る時々によっては違う色に見えることもあるようです。
■遺伝子の働き
猫がどんな目の色になるかは親の遺伝子が関係してきます。親から受け継いだ遺伝子によって目の色は決まりますが、中には突然変異で左右の目の色が違う猫が生まれることがあります。
この猫を「オッドアイ」と呼びます。銅色と青、金色と青の組み合わせが多いオッドアイですが、これは両目が青の白猫同士か、一方が青い目の白猫で、もう一方が目も青くなく、毛も白くない猫の間で生まれるのだとか。
そのため、このオッドアイはとても珍しい猫として、日本では江戸時代から「金目銀目」とも呼ばれて非常に珍重されたそうです。
オスの三毛猫も非常に珍しく高値で売買されたこともありますが、この「金目銀目」の猫も猫好きの間でかなり人気が高かったそうですよ。
■オッドアイは耳が聞こえない?
とても綺麗で珍しいオッドアイの猫。しかしこのオッドアイの猫は、青い目の方の耳が聞こえないと言う聴覚に障害が起こる場合が多いと言われています。
しかしこれはオッドアイが原因というよりも、白い猫は聴覚障害になりやすい体質のせいだからだと言います。
白い猫は、生後半年程度までは聴覚は正常ですが、その後徐々に耳が聞こえにくくなってしまうことがあるとか。
ただ、全く音が聞こえない訳ではなく、比較的大きな音であれば聞こえると言います。完全室内飼いの猫なら、生活には問題はないと言われています。
いかがですか。とってもミステリアスなオッドアイの猫。しかし綺麗なものにはやはりマイナスの要因もできてしまうのかも。
我が家の近くのオッドアイの白い猫も声をかけても近寄ってきてはくれません。それはツンデレなのではなく、耳が聞こえないからなのかもしれません。
もちろん猫が全然生活に支障が出ていないなら、気にしなくても大丈夫だと思いますが、白い猫を飼っている飼い主さんは、心配な場合は動物病院で聴覚を調べてもらってもいいかもしれませんね。