猫のスプレー行動、これは発情期のオスだけがする行動だと思っていませんか?実はメスの猫もスプレー行動をします。
普段は全然しないのに、ある日突然飼い猫がスプレー行動をしたとしたら?その理由は「発情」だけではありません。
今回は、猫の突然のスプレー行動で考えられる理由を調べてみました。
■同居猫が来た時
「去勢して全然スプレー行動などしなかったオス猫が、突然スプレー行動をするようになった。」
発情期と関係なく猫がスプレー行動する場合、考えられる理由の1つが、自分の環境の変化、特に
「同居猫が来た時」です。
一番多いのが「先住猫がオス猫で、後から来た同居猫もオス猫」の時。オス同士は縄張りを侵されるという環境の変化が一番ストレスになります。まずお互いの猫の匂いに慣れるまで、部屋を分けて生活させるとスプレー行動が減るはずです。
■外の環境が気になる時
猫を留守番させた時、かなりの数の猫が「窓の外を見ている」そうです。猫にとって外の世界は敵だらけ。常に監視したいのかもしれません。
猫が外を見ている時、稀に外猫が遊びに来たり、窓のそばに鳥などが止まったりすると、室内猫はとても興奮するのだとか。
興奮のあまり、猫はスプレー行動をすることがあるそうです。
■部屋の匂いが気になる時
意外に猫は神経質。目をつぶってリラックスしているように見えて、鼻も耳もピクピク動いています。
猫の嗅覚は人の6倍。言葉や顔の表情よりも「匂い」で会話をする動物です。新しい家具を買った、洗剤の柔軟剤の匂いが部屋に充満しているなど、部屋の模様変えをしたり新しい匂い(猫が嫌いな種類の匂い)に耐えられないと、猫は不満を込めてスプレー行動をすることがあるそうです。
■猫がスプレー行動をした時
猫は1度スプレー行動した場所は、上書きをするように同じ場所にする習性があります。猫がスプレー行動をした時は、「徹底的に匂いを排除する」ことが大切です。
しっかりと布でスプレー尿を拭き取った後、中性洗剤をつけた布で洗いながら拭き、さらにペット用の消臭スプレーをかけて完全に匂いをシャットアウトしましょう。
いかがですか。猫のスプレー行動。この時の猫の尿の匂いはとても強烈です。部屋のあちこちにされたら飼い主さんは大変。
最近は猫がリラックスするフェロモンに似た成分を持つスプレーや拡散器もあります。「フェイリウェイ」という名前の商品はポピュラーに使われているようです。
猫のスプレー行動に悩んだ時は動物病院で相談しても良いですし、ネットなどでも購入できます。発情以外では、猫は「不安」からスプレー行動をしてしまいます。愛猫が安心できる環境作りを心がけてあげたいですね。