日本に住んでいれば必ず経験する地震。日本全国、誰もが大地震に遭遇する可能性はかなり高いはずです。
まだ記憶に新しい熊本大地震の時、動物病院では飼い主さんを探す迷子のペットの掲示板が満杯になったとか。
災害時はペットは同行避難が原則とはいえ、猫をいざ!と言う時に素早くキャリーに入れるのは至難の技です。
私は何回も練習しましたが5分以内に収めた成功率は犬が100%で猫は0%。キャリーを見ただけで逃げるので、猫は本当に大変です。
そんな猫に、マイクロチップは必要不可欠。猫を飼う時はいつも装着して貰います。しかし、ある雑誌の読者アンケートによると、
「マイクロチップを愛猫に装着している人は76%」
との結果が。ほとんどの飼い主さんがマイクロチップを愛猫に装着していないようです。今回はマイクロチップに関する飼い主さんの不安について調べてみました。
■猫の体に「埋め込む」のがかわいそう
「うちは完全室内飼いですし、キャリーに慣れています。何より猫の体に異物を「埋め込む」のはかわいそうでできません。」
なるほど。それなら私もよくわかります。そんなお利口な猫なら私もマイクロチップを入れるのはためらってしまうかも。
しかし万が一の時に猫と一緒にいられるという保証はどこにもありません。自分が仕事に行っている時に災害が起こったら、部屋から猫が逃げてしまうこともあるはず。
その場合、猫にもう一度会える可能性はかなり低くなってしまうかも知れません。
■シニアの猫は体力的に不安です
![](https://www.necoichi.co.jp/files/user/201706160928_1.jpg)
「うちの猫はもう15歳。マイクロチップを装着すると、健康面で問題が出るのでは?それに体力的に不安です。」
シニアの猫を飼っている方は、余計なことをして猫が具合が悪くなったら心配ですよね。
マイクロチップは平均10~12ミリの大きさ。専用の器具で注射を打つようにして装着します。施術時間はほんの10~15秒程度ですから猫の年齢が高くても健康面では問題はないといいます。
■本当にリーダーで読み取れるの?
「マイクロチップは複数のメーカーで製造しているので、装着してもリーダーで読み取れないことがあると聞きました。」
確かに私もそれは聞いたことがあります。独自のマイクロチップを装着させていると可能性はあるかも。しかし確かにマイクロチップは複数のメーカーで製造していますが、読み取るリーダーは共通だといいますから、読み取れない可能性はほとんどないと言われています。
いかがですか。マイクロチップへの不安。確かにかわいそうな気はしますが、メリットもあります。マイクロチップを装着していると保険料が割引になることも。そして動物愛護管理法でも飼い主の義務として推奨しているそうです。
万が一の場合を考えると、やはりメリットの方が大きいのではないでしょうか。