先日、とても痛ましい事件がありました。
2017年3月10日、東京の八王子のある家庭で飼われていたゴールデンレトリバーが、生後10ヶ月の赤ちゃんの頭に噛み付いて死亡させてしまったと言う事件です。
このゴールデンレトリバーは、普段から温厚な犬だったそうです。その日はたまたま孫を預かっていて、同じ部屋に祖父母と赤ちゃん、そしてこの犬がいたそうですが、ハイハイをして部屋を歩いていた赤ちゃんに、犬が突然頭から噛み付いたのだとか。
祖父母が「やめなさい!」と言ったら犬はすぐに赤ちゃんを離し、すぐに救急車を呼んだそうですが間に合わず。。。
まさか、と思うような事件ですが、私もこれとちょっと同様の経験があります。
私も昔、保健所に連れて行かれる寸前のゴールデンレトリバーを飼っていたことがあります。そのとき娘は6歳で息子は4歳。この犬の他にうさぎと金魚を飼っていました。
ある日、娘が子猫が捨てられているのを見つけ、家に連れて帰ってきました。衰弱していたため、ダンボールでベッドを作り、そこで寝かせていたのですが、その子猫がダンボールから出て歩き回っていたところ、ゴールデンレトリバーのナナがヒョイと口に咥えたのです。
私がすぐに「離しなさい!」と言うとすぐに離しました。それが原因とは思いませんが(血も出ず、怪我はしていませんでした。)子猫はその後数日で突然死んでしまったのです。
■犬の保護本能とは

カラスに襲われているところを助けられた「わさび」ちゃんと言う子猫。着ぐるみの愛らしさに一躍有名になった猫ですが、このわさびちゃん他、同居猫のよきお母さん役をしたのがゴールデンレトリバーの「ぽんず」ちゃんでした。
このぽんずちゃんは本当に素晴らしい教育係。現在我が家のいる保護犬の名前はこの「ぽんず」ちゃんを見習って欲しいと同じ名前をつけました。
もともとゴールデンはとても賢く、人の言うことをよく聞く扱いやすい犬種です。「生後2ヶ月の社会化の時期に他の動物と触れ合わないと仲良くなれない」と言う犬と猫の関係説は、ゴールデンに関しては当てはまらないのでは?と思うくらい、他の動物にもフレンドリーな犬なのです。
あの赤ちゃんの痛ましい事件も、決して咬み殺すつもりではなく、保護本能で動いている小さな動物が心配だから咥えて元の場所に戻そうと思ったからに違いありません。犬の優しい保護本能から起きてしまった事件と言えるような気がします。
■犬と猫は仲良く暮らせるのか

さて、我が家に居ついてしまったぽんちゃんと愛猫のカイト。仲良く暮らしているか?と聞かれると、はっきり言って「微妙」な間柄です。
喧嘩を仕掛けるのはいつも犬のぽんちゃんから。大体はカイトが私の膝に乗ろうとするタイミングを見計らってぽんちゃんが全力でそれを阻止しようとするところから勃発。
爪を出さない猫パンチと、尻尾を振りながらのガード攻撃で格闘する2匹。見ようによっては「仲良し」に見えなくもありませんが、2匹が一緒に「くっついて寝る」と言う姿にはまだまだ程遠いようです。。。