見ているだけで癒される猫。でも意外に猫の「ちゃんとした知識」って知らなかったりしませんか。
猫のお腹のあのタプタプした部分、ちゃんと名前があるのを知っていましたか?あなたはその名前を言えますか?
猫のお腹の余分にたるんでいるように見えるお腹の皮は、「プライモーディアルポーチ」という名前が付いています。
皮がたるんでいる理由は、はっきりとはわかっていないようです。腹部を守るためや後ろ足を動かすため、ご飯をたくさん食べられるからなど様々な仮説が立てられています。
しなやかで美しい猫の身体。可愛い愛猫にもしものことがあった時に困らないように、猫の体の仕組みをきちんと知っておきましょう。
■猫の骨の数は人間よりも多い
猫の骨格はライオンやチーターといった大型のネコ科の動物と、構造上はほとんど変わりません。猫の骨の数は人間がおよそ200本あるのに対して猫の骨の数は240本ほどあります。
猫の肋骨は人間よりも1本多くて左右13本ずつ。猫が腰を柔らかくひねれるのは腰の骨である腰椎が人間よりも2本多いからかも知れません。
また肩甲骨が横に広がらずに縦方向に付いているので、頭さえ通る隙間があればするりと通り抜けることができます。そして尻尾を支える尾椎の骨は20本あります。
■猫の腸の長さは体長の4倍程度
猫も人間も内臓の構成はほとんど変わりません。ただし猫の腸の長さは体長の4倍程度であるのに対し、人間の腸の長さは体長の12倍程度あります。ちなみに牛の腸は体長の20倍程度あるそうです。
そして気になるのは猫の泌尿器関係ですよね。水をあまり飲まない猫の平均的な尿の量は1日60ミリリットル程度。本当に少ないですよね。
先祖が砂漠などの乾燥地帯で生息していた猫は、体質的に余分な水分をあまり体外に排出しなくても平気な体にできているようです。
■猫のゴロゴロ音はどこから?
実に不思議な猫のゴロゴロと喉を鳴らす音。このゴロゴロ音は一体どのように猫が出しているのか、未だに解明されていないといいます。
「猫が声帯を振動させてゴロゴロ音を出している」という説や、「横隔膜の筋肉の収縮運動が関係している」などの説が唱えらえていますが、はっきりとした究明はされていないそうです。
いかがですか。猫の体の仕組み。他にも愛猫の健康の目安として、猫の平均気温と心拍数を知っておきましょう。
成猫の場合は、平均的な体温は37.5~38.9度くらい。心臓の動きは猫の方が人間よりも早いため、猫の心拍数は1分間に120~180回程度です。
愛猫の「普段」の体温と心拍数は飼い主は知っておくと良いでしょう。万が一病気になった場合に、役に立つはずです。