人の性格は「十人十色」だけど、キャットシッターがお世話する猫は「十軒十猫」です。
猫の性格も様々、相性だって良い猫もいれば悪い猫もいるものです。
でも相性が合えば、性別や年齢はあまり関係ないようです。人間だってそうですよね。「相性」は大事です。
一頭飼いの猫さんは、お家の人の愛情を独り占めですが、愛情過多になる事も。
シッターを終えて帰ろうとすると「かえっちゃだめー」と追いすがってくることもあります。
追いすがりは、お家の人にも行われているはずです。
日頃からそうなのに、ましてや旅行ともなれば後ろ髪をひかれる思い・・・
旅行中も猫のことが気になってしまい、楽しめなかったなんてこともあります。そこで二頭飼いのススメです。
二頭の暮らしのいい所は、一緒に遊んだり、グルーミングをしたり、寒い日は団子になって暖めあうこともできます。
ネコ語が通じるルームメイトがいるだけで、寂しくないですよね。
きっとあなたの噂話もしているかも・・・
お留守番をさせる時も二頭なら何かと心強いですしね。
更にどちらかが病気になった時、比較する猫がいることで発見しやすいメリットも。
二頭だからといって、世話が二倍になる事は無くて、むしろ猫たちから与えてもらう安らぎは倍以上になります。
二頭目を選ぶときは、くれぐれも先住猫の性格を吟味してください。
世話好きだったり、遊び好きなら子猫を歓迎してくれるかも。
ぺブル君は、一緒に暮らしていたお兄さん猫もお姉さん猫もいなくなり、一頭で寂しそう。
「ぺブルは末っ子だったけど、今は誰かの世話を焼きたがっているように見えるので、そんな猫はいませんか?」
という連絡が来ました。
里親募集中の生後半年のシンバ君が迎えられました。ご対面のその日、ぺブルくんは、シンバ君を見た途端に嬉しそうにしました。
「ここが、ごはん。ここが、トイレ。」と早速教えてます。お兄ちゃんぶっている姿が微笑ましかったです。
馴らすためにとシンバ君ように用意したケージは必要なかったのは言うまでもありません。
猫同志がうまくいったのは、お家の人がぺブル君の為に猫を迎え入れたことです。
どんな柄の猫がいいとか、そんな人間側の要望が一切なかったこと。二頭目を受け入れる為の大切な事です。
これから猫と暮らそうと思っている方は、ぜひ二頭飼いから始めてください。兄弟や親子ならずっと仲良く暮らせます。
血縁がなくても相性が良ければ大人の猫同志だって一緒に暮らせます。
二頭目の猫を引き受ける場合は、ぜひ捨て猫野良猫の譲渡会や保護猫カフェや里親サイトでじっくり選んで欲しいです。
『二頭飼い』は、あなたの猫と新しい猫と、そして他ならぬあなたを救ってくれることまちがいなしです。

ぺブル兄さんに寄り添うシンバくん