2016年の調査によると、猫の平均寿命はおよそ15歳。完全室内飼いの猫なら16歳程度で、時々外出する猫なら13歳くらいだと言われています。
人間と比べると、外見がいつまでも可愛らしい猫。年齢や健康状態が見た目では全く分かりませんよね。
しかし猫は人間よりも早く歳を取る生き物。1年で4~5歳は歳を取ります。猫の7歳は人間なら56~58歳くらいです。そろそろあと2年で定年と言う老齢期の始まりの頃。
愛する愛猫は、案外早く「お年寄り猫」に突入します。今回は、飼い主ならきちんと知っておきたい猫の一生の基礎知識についてまとめてみました。
■猫の1歳は人間の18歳程度
生まれたばかりの子猫の可愛らしさは、実は1~3ヶ月程度。半年を過ぎたらそろそろ避妊・去勢を検討した方が良いでしょう。そして猫は1年を過ぎれば立派な成猫です。
案外忘れがちですが、フードの子猫用はあっという間に成猫用に切り替わるはず。1歳を過ぎたら大人用のキャットフードをあげても大丈夫です。
■メス猫の繁殖力が高いのは3~4歳
メス猫の繁殖力が高いのは3~4歳。人間なら30代にあたる年齢です。猫の1度の平均出産数は4匹程度ですが、この3~4歳の時期のメス猫は7~8匹の子猫を産む場合もあります。
猫の生殖年齢はメス猫なら13歳、オス猫なら15歳くらいまで可能だそうです。そして人間同様、猫の世界でもメス猫の方が長生きです。
■猫もアルツハイマーや認知症になる
フラフラと室内を徘徊する、夜中の突然の夜泣き。猫の認知症は以前からありますが、実は猫もアルツハイマー病になることがわかっています。
猫の痴呆の症状は人間同様です。徘徊、何度も食事を欲しがる、後退ができなくなる、狭い場所に入ると自力で出られなくなるなど様々な症状が出るそうです。
■ご長寿日本一は36歳。世界一なら38歳!
日本で一番長生きした猫といえば、昭和10年から46年まで、36年間生きたという青森県の飼い猫ヨモ子ちゃん。(メス猫)
当時は雑誌やテレビでも紹介されて、上野動物園で長寿猫として表彰されたそうです。
世界一の長寿猫はギネスブックにも掲載されたアメリカテキサス州で飼われていたクリームパフちゃん。(メス猫)
クリームパフちゃんは38歳の誕生日を迎えた3日後の2005年8月6日に虹の橋を渡ってしまいましたが、まさに大往生したメス猫でした。
いかがですか。猫の7歳はそろそろお年寄り。視力、聴力、嗅覚が徐々に低下して行きます。筋肉も衰えて耳も遠くなって行きますから猫の鳴き声が大きくなることもあるとか。
うちのニャンコ、なんだか最近大きな声で鳴くことが多いなあ、と感じたら老化現象の始まりかもしれません。1年に1度程度の健康診断は受けた方が安心です。