猫は犬に比べて「喜怒哀楽」が分かりにくい、とよく言われます。しかしこのときだけは、どんな猫も
「ワタシは今、とってもご機嫌~♪」
だと分るときがあります。そう、それは猫がやたらと
「体を横にして、お腹を見せてクネクネしているとき」
です。春先、陽だまりのできた床の上で、猫はよくこの
「クネクネ踊り」
をご機嫌な顔でやっていますよね。表情は見るからに目をつぶってとても気持ちが良さそう。一体どうしてこんなにご機嫌なの?
実はこの「クネクネ」の行為には、猫の気持ちが隠れているといいます。今回は、猫のクネクネ行為に隠された猫の気持ちがわかる3つのパターンを紹介します。
■猫がクネクネするのは「発情」しているから
猫の発情期は年に数回あります。主に春と秋ですが、この時期に避妊手術を受けていないメス猫がやたらと床に背中をつけてクネクネしだしたら、それは「発情」しているサインです。
猫がクネクネするのは基本的には気持ちが良かったり、恍惚状態の時です。発情期のメス猫は発情するとフェロモンをふり撒いてオス猫を誘います。
このフェロモンはとても強力。完全室内飼いをしていても、窓の隙間などから風に乗って、近隣500メートル以上の範囲のオス猫に届くそうです。
■猫がクネクネするのは「興奮」しているから
猫がマタタビを嗅いだとき。男の人の靴下の匂いを嗅いだとき。猫は突然恍惚状態に陥って床をクネクネと転がったり、ヨダレを垂らすこともあります。
この行為の意味は見たそのまま。そう、匂いに興奮している状態です。
猫が好むマタタビには、マタタビラクトンという成分があります。これが猫の脳の中枢部を刺激して、軽く麻痺反応を起こさせることがあるのだとか。
キウイやキャットニップ、歯磨き粉にも似た成分が含まれているそうですから、台所や洗面所で猫がクネクネしていたら、匂いに興奮したのかも知れません。
■猫がクネクネするのは「痒い」から
背中を床に擦り付けてクネクネしている場合、若しかしたら単純に背中が痒いのかも知れません。
背中をかいたり、ブラッシングすると気持ちよさそうにする場合は被毛が溜まって背中が痒い可能性が大です。あとはもしかしたらノミがいるかも知れません。
念のため、専用のノミ取りブラシで確認してみて下さいね。
いかがですか。猫がクネクネする理由。色々考えられますが、もう1つ考えられるのは
「一人遊びしている」
ということ。天気が良くて気持ちよいのでゴロゴロ、クネクネすることは人間でもありますよね。
またはお腹を見せて飼い主に
「遊ぼうよ~!」
と誘っているのかも知れません。いずれにして猫のクネクネはご機嫌な証拠。シャッターチャンスですから、ぜひカメラで可愛い姿を撮って見るのもいいかも知れませんね。