私の姿を見ても近寄って来ない。抱っこしようとするとスルリと逃げてしまう…。もしかして、私は嫌われてる?
私は保護犬を預かるボランティアをしていますが、人間にいじめられた経験がある犬は、本当に心を開くのに時間がかかります。
我が家に居候中の朕のぽんちゃん。放浪中に小学生くらいの男子に何か嫌なことをされたらしく、散歩中に男の子の姿を見ると必ず体を固くして立ち止まってしまいます。
それは猫ちゃんも同じです。何か嫌な経験をすると、猫も絶対に近寄って来ない、もしくはいつまでもその体験をトラウマとして記憶していますよね。
「動物感覚」という名著の作者、自閉症の動物学者であるテンプル・グランディンは、著書の中で、動物が持つ深層情動について
・怒り
・獲物を追う衝動
・恐怖
・好奇心/関心/期待
の4つを挙げています。動物は「安心」「喜び」よりも「恐怖」を感じる本能が人間よりも強いのかも知れませんね。
しかし!時間をかければあなたが怖くない人間で、いつも美味しいご飯とお水をくれる人間だと認識はしてくれるはず。
抱っこさせてくれなくても、触らせてくれなくても、あなたへの「愛情」は日々育っているはずです。
今回は、抱っこ嫌いの猫に試してみたい、あなたと猫の信頼度がわかる3つのテストをご紹介しましょう。
■視線30秒テスト
①猫と目を合わせてじっと見つめた後、本や雑誌などであなたの顔を隠します。
②30秒後に顔を出した時に猫がまだあなたを見つめていたら、猫はあなたのことが大好きです!
猫には絆が深い人の目を見つめたいという習性があるようです。目線を合わせようと近寄って来たら、かなりラブラブ度が高い証拠です。
■好き好き光線テスト
①あなたが近づいて時、猫が尻尾をピンと立てていたら、ご機嫌な証拠。じっと目を見つめてみて下さい。
②猫の瞳孔が少し大きくなったり小さくなったりを繰り返していたらあなたがそばにいてもリラックスしている証拠です。
猫は気分が高揚すると瞳孔が開きます。穏やかな気分の時は瞳孔が大きくなったり小さくなったりを繰り返します。
■眠くな~れテスト
①猫がリラックスしている時に猫をしばらく見つめ、あなたはゆっくりとその場で寝たふりをしてみて下さい。
②数秒後に薄目を開けて猫の様子を見て、猫も同様にうつらうつらしていたら、飼い主を仲間だと思っている証拠です。
複数飼いしている猫は、仲良しの猫のしている行動に同調することがよくあります。飼い主の寝姿と同じポーズを取って寝る猫も飼い主に気持ちを許している証拠です。
いかがですか。抱っこされるのが嫌いな猫でも、あなたが嫌いとは限りません。愛情表現が苦手なだけ、まだちょっと恐怖心が残っているだけのこともあるのかも。
その場合、飼い主さんは猫を無理やり抱っこしようとせず、程よい距離を保って猫を安心させて下さいね。