意外に多い、猫を多頭飼いされている飼い主さん。私の知る限り、犬を多頭飼いしている人よりも、圧倒的に猫の多頭飼いをされている人の方が多い気がします。
「猫は散歩がいらないから」
「猫が1匹だと留守番の時に寂しそうなので」
「いつのまにか増えてしまいました…。」
理由は人それぞれですが、確かに犬よりも猫の方が複数で飼いやすいかも知れません。猫は基本的に平和主義。それに犬よりも仲間同士の争いが少ないような気がしませんか?
しかし多頭飼いしていると、どうも相性が悪い猫同士ができるようです。あまり表面的に喧嘩をしないのでわかりにくいのですが、飼い主が気づいてあげないと、猫同士でストレスに感じてしまうかも。
今回は、仲が良いのか悪いのか?猫同士の仲を見分ける2つの方法をご紹介しましょう。
■普段の態度から猫の仲を見分ける方法
猫は無駄な喧嘩を嫌います。睨み合うくらいなら、相手と会わないように細心の注意を払うのが猫という生き物。
同じ空間で過ごしていても、普段の態度から猫の仲を見分けることはそれほど難しくはありません。
見分ける簡単な方法は
「猫の尻尾に注目すること」
仲が良い猫同士の場合、近づくときは尻尾を立てている場合が多いのです。それは飼い主に近づくときも同じ。
猫が尻尾を立てるのは、母猫に甘えていた時の子猫の気分に戻っているご機嫌のサイン。相手に対する好意や愛情を示しています。
反対に仲が悪い猫同士の場合は尻尾を下げ、そのまま身を固くして相手をやり過ごそうとしている場合が多いでしょう。
■同じトイレを使わない
猫を飼っている場合、トイレの数は
「猫の数+1」
が理想的だと言います。猫はとても綺麗好き。トイレには特に神経質になりやすい生き物です。
しかし5匹、6匹と多頭飼いしている場合、トイレを六個も7個も用意するのは大変ですよね。
もちろん用意してあげるのが理想ですが、無理な場合は半数分くらいのトイレを設置しておくと、仲が良い猫同士が自然に同じトイレを使うようになるとか。
飼い主は猫のトイレの様子を観察していれば、仲が良い猫のグループと、仲が良くない猫のグループが見分けられるようになるはずです。
いかがですか。猫の仲を見分ける方法。猫同士は、とても平和主義ですから、嫌いな相手でも喧嘩をすることはあまりないと言います。
しかしそれはお互いに順位をつけて認め合っている場合です。猫同士で順位がはっきりしていると、基本的に弱い猫が強い猫に遠慮しているから喧嘩にならないのかも。
子猫同士のように、お互いの力の差が微妙で互いの位置付けが定まっていないと、勝敗がはっきりと決まるまでは何度も喧嘩をしてしまうそうです。
血縁関係のない大人の猫がそもそも一緒に眠る姿は、自然界では見られないのが当たり前なのだとか。のんびり見えて、猫の世界も案外複雑なのかも知れませんね。