猫が首の後ろをしきりに掻く…。換毛期ではないのに毛が大量に抜ける…。猫の抜け毛、とても気になりますよね。
猫と暮らしているとわかりますが、猫は通常年に2回、春と秋に毛が大量に抜け変わる換毛期がやってきます。
そろそろ暖かくなる春の手前、そう、花粉症のシーズンと猫の換毛期が同時にやってくることもあります。
春先に猫の毛が大量に抜けると、あぁ、抜け毛の季節だから、と思いがちですが、猫の抜け毛、甘く見てはいけません。
あなたの愛猫の抜け毛は、もしかしたら、最近多い猫のアトピー性皮膚炎かも知れません。また、他にもアレルギーによる猫の脱毛や感染症、ストレスが原因の場合もあります。
今回は、猫の毛が大量に抜ける時の原因と対策について考えてみました。
■猫の抜け毛の原因とは
換毛期の抜け毛以外で猫の毛が大量に抜ける時、考えられる原因の1つに毛根付近にカビ(真菌)が感染している場合があります。「真菌感染」「皮膚糸状菌症」または細菌感染による「膿皮症」による脱毛かも知れません。
または「ホルモンの異常」による脱毛、皮膚の下に「腫瘍」ができている場合も猫の毛が抜けることがあります。
病気かどうかを見極めるには、毛が抜けた時期や期間、部分的に抜けるのか全体的に抜けるのかなども重要です。
■最近多い猫のアトピー性皮膚炎
猫がしきりに首や顔周りをグルーミングする、引っ掻く場合はかゆみがあるのかも知れません。人間の場合もそうですが、食物、ノミ、アトピーなどの皮膚炎になると激しいかゆみに悩まされることがあります。
特に全身被毛に覆われている猫の場合、体にかゆみがあると激しく体を舐めたり噛んだりして大量に毛が抜けることがあります。
飼い主は日頃からこまめにブラッシングをするなど、猫の被毛や皮膚の異常にすぐに気がつくようにケアをしておくことが大切です。
■猫の抜け毛の対処法とは
猫の抜け毛が自然な換毛か病気の脱毛かを見極めるには、猫の全身の状態や食欲があるかなど猫の体調のチェック、そして毛が抜けた部分を観察してその部分に赤みや腫れ、かゆみの有無などがないかを調べる必要があります。
カビなどの感染症の場合は塗り薬や投薬治療が一般的です。アレルギー皮膚炎の場合はアレルゲンを特定し、アレルゲンを取り除く環境作りが大切です。
花粉、食べ物、ノミなど考えられるアレルゲンは結構あります。病院で適切な処置をしてもらいましょう。
いかがですか。猫の抜け毛。換毛期だから仕方がない、と思いがちですが、猫の抜け毛は思いがけない病気が原因の場合があります。
特に春先の猫の抜け毛は、花粉などが原因のアトピー性皮膚炎も多いとか。飼い主は猫の様子をちょっと観察してみて下さい。
言葉をしゃべれない猫。体が痒くても飼い主に訴えることはできません。特に部分的に脱毛がある場合は要注意です。春先の今の時期、こまめにブラッシングしてみて下さいね。