来る・来る・来る!と言われている南海トラフ大地震。M9,1の大地震が来た場合、政府の試算によると最悪の死者の想定数は33万人に上ると予測されています。
2016年の4月に起きた熊本地震の際、
「熊本で被災している動物のために何か出来ないか」
東京猫医療センターの院長、 服部幸先生の提案を受けて2016年5月29日に開催した、服部幸熊本震災チャリティー講演会『ネコと防災』。お陰様で満員御礼。大好評でした!
7月18日には追加講演も開催され、暑い中沢山の方にご来場頂きました。参加して下さった皆様、本当に有り難うございます。
あの大地震の後も、日本各地で地震や火災、水害などの災害に見舞われました。ペットを飼っている皆さん、今こそ災害時の対策を真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。
災害が起こったら、飼い主はどうしたらいい?猫のストレスを軽減するには?災害時の対策法を服部先生にインタビューしてみました。
■服部幸獣医師が解説!災害時の猫のストレスを軽減する方法とは
・質問:熊本地震からだいぶ経ちましたが、服部先生自身、何か災害対策は立てていますか?
・服部先生:我が家では避難するときなどにスムーズにキャリーに入ってもられるように日頃からキャリーに入るトレーニングをしています。また体も大きいため避難先でも動けるようにハーネストレーニングもしています。
・質問:猫は場所が変わるとストレスになると言います。避難所でも生活で気をつけることは何でしょうか?
・服部先生:避難所ではどうしても環境が変わってしまうので大変なことも多いと思います。食事やトイレ等可能な限り普段と同じものを用意してあげると少しでもストレスを減らすことができるのかもしれません。
・質問:震災後に猫の性格が変わった、病気になったというコメントもありましたが、猫がストレスを感じると本当に病気になることがあるのでしょうか。
・服部先生:我々人間も震災など大きなストレスを感じた後には体調を崩すことがあります。それは猫も同じことです。猫がストレスを感じた時に起こる病気としては、膀胱炎や下痢、嘔吐、食欲不振が多いと思います。
・質問:私は猫が不機嫌だとついおやつなどをあげてしまいますが、猫のストレスを軽減する良い方法はありますか?
・服部先生:ストレスを減らす方法は色々あります。遊ぶのが好きな子は、いっぱい遊んであげる、マタタビが好きな子は少しだけ与えてみる、食べるのが好きな子は大好きなおやつをあげるなどが方法だと思います。ただおやつのあげ過ぎは肥満のもとなので気をつけてください。
・質問:猫のストレス解消には、多頭飼いよりも1匹で静かに暮らした方が良いのでしょうか?
・服部先生:それは猫ちゃん次第だと思います。確かに静かに暮らしたい猫もいることは事実です。ただ昼間一人であまりにも退屈してかえってストレスが溜まってしまっている猫ちゃんもいます。猫を増やす場合には相性が問題になります。他の猫ちゃんとも仲良く楽しく暮らせる猫の場合は、複数で生活しているほうが帰ってストレスも少なくなるのだと思います。
服部先生、お忙しいところを有難うございました。いつ来るかわからない地震・災害。飼い主は真剣に対策を立てて置いた方が安心です。
■実際に服部先生に聞いてみよう!
猫が病気にならない限り、獣医師の先生の話を聞くチャンスは滅多にありませんよね。
「こんな質問、してみたい。」
「うちの猫のこんな癖、もしかして病気なの?」
という素朴な疑問を、直接服部先生に聞いてみませんか?
2017年2月22日水曜日、服部先生のセミナーが六本木で開催されます。セミナー終了時には質問タイムも用意されていますし、質問して下さった方には猫壱から素敵なプレゼントも用意しております!
■第6回猫壱セミナーの詳細
・講演タイトル:「猫と感染症」「猫の防災」
・講師:東京猫医療センター院長 服部幸
・参加費:4,000円
・定員:先着 50名
・日時:2017年2月22日(水)
・開演:13時~16時半(開場12時半)
・会場:場所:MFPR 六本木一丁目8番7号
・住所:東京都港区一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル10階
★最寄駅:六本木一丁目駅 ■東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」 2番出口より徒歩2分
お申し込みはコチラ
◉タイムスケジュール◉
13時~14時半 「猫と感染症」
14時半~15時 休憩
15時~16時20分 「猫の防災」
16時20分~16時30分 ディスカッション
2017年2月22日、セミナーの定員は50名、先着順となっています。たくさんの方のご参加を心からお待ちしております。
お申し込みはコチラ