猫暮らし=年齢のワタクシ。父親も大の動物好きでした。生まれた時から犬か猫がいつもそばにいる暮らし。
私が最初に喋った言葉は「ワンワン」だったそうですから、犬猫は姉妹同様です。
未だに犬語も猫語も話せませんが、父が拾ってくる捨て猫、捨て犬たちは、いつも私のおやつを狙っていましたから、私にはニンゲンよりも犬猫に近いナニカがあるのかも知れません。(単に見下されているだけかも知れませんが)
大人になってからも、猫との出会いは向こうから。今一緒に暮らしている愛猫カイトも路上で出会い、彼の方から私に鳴いてすり寄ってきました。
もしかして、猫は人を選んでいるのかも?今回はそんな「猫に選ばれた人」のエピソードを探してみました。
■元アメリカ大統領の娘、チェルシークリントンさん
元アメリカ大統領のビル・クリントン。彼の一人娘であるチェルシークリントンさんは、ある日通っていた音楽教室で数匹の子猫に出会いました。捨てられていたか、誰かが拾って持ち込んだ子猫でしたが、その中の1匹がいきなりチェルシーさんに抱きついていったとか。
チェルシーさんはあまりの嬉しさと驚きで、その場で猫をホワイトハウスに連れて帰りました。それがホワイトハウスのファーストキャットになった白黒猫の「ソックス」君です。
クリントン大統領は猫毛アレルギーだったそうですが、それでもソックス君を追い出したりしませんでした。
しかし後から自分が気に入った犬を持ち込んだため、ソックス君にはあまり好かれなかったそうです。
■黒猫に恩返しをされた夏目漱石
夏目漱石の妻、鏡子さんは実は猫が苦手。何度追い払っても家に上り込む黒猫に辟易していたところ、漱石が「飼ってやれ」というので、仕方なくご飯をあげて世話をしていました。
ある時、漱石が重症の胃潰瘍を患い、生死の境をさまよって奇跡の生還を果たした時、病気祈願を頼んだ祈祷師の口から
「血を吐いて死んだ黒猫」の夢を何度も見たと聞きます。そういえば、黒猫は漱石が病気になってから1度も姿を現しませんでした。
おそらく、猫は漱石の「身代わり」になってどこかで亡くなっているのではないか。鏡子さんはそう思い、月命日を設定して毎年黒猫の霊にご飯をお供えしたそうです。
いかがですか。漱石はその後、「我輩は猫である」という名作を残しています。クリントン大統領も女性スキャンダルで離婚は秒読みと言われましたが、離婚せず、家族で危機を乗り越えました。。。
もしかして猫は人を選び、その選んだ人に何か特別な運を授けてくれるのかも。猫好きで有名なフジ子・ヘミングさんも、
「あなたにとってピアノとは?」
という質問に対し、
「猫を養うための道具」
と答えています。彼女の素晴らしい演奏は、もしかしたら不思議な猫のパワーが込められているのかも知れませんね。