少し前のテレビで、猫好き芸能人特集がありました。その中で、ある芸人さんが可愛がっている猫が
「この子はとってもチョコレートが好きなんや」
と猫がチョコレートをペロペロと舐めている映像が映されました。私はびっくり。猫にチョコレートはNGだったはず。。。
猫に危険な食べ物、もしかして勘違いしているかも?今回は、飼い主が誤解しがちな食べ物、猫に危険な食べ物の嘘・ホントについて調べてみました。
■ペットに危険な食べ物?キシリトール
歯磨きによく含まれているキシリトール。虫歯菌が酸を作るのを抑える働きがあると言われる「人工甘味料」です。
しかしこのキシリトールで、犬は「低血糖」になる危険があることがわかっています。犬が大量にキシリトールを一気に食べると、意識を失ったり痙攣を起こす危険があります。
犬の場合、キシリトールを取るとインスリンの分泌が促され、血糖値が低くなりすぎて中毒症状が現れるとか。しかし人がキシリトールを摂取しても同様の影響は受けません。また猫への影響はまだ本格的には明らかにはなっていないようです。
■猫がイカを食べると腰を抜かす、は本当?
イカに含まれる「チアミナーゼ」という酵素はビタミンB1を破壊する作用があります。そのため長時間にわたってイカを食べさせ続けると、ビタミンB1が不足し、神経が冒されて後ろ足に麻痺が生じることがあります。その姿はちょうど腰を抜かしたように見えるかも。
「猫がイカを食べると腰を抜かす」はどうやら本当のようです。
しかしチアミナーゼは加熱すればビタミンB1を破壊する作用がなくなります。イカには猫の必須アミノ酸である「タウリン」が豊富。
イカは加熱すればどうしても避けなければならない食材ではありませんが、大量に食べさせると消化不良の原因になりますから気をつけましょう。
■チョコレートはとっても危険
カカオには「テオブロミン」という成分が含まれています。これはコーヒーに含まれる「カフェイン」によく似た成分で、脳を興奮させたり、呼吸を早める、利尿作用などがあります。
しかしペットがこのテオブロミンを大量に取ると、「嘔吐」「下痢」などの中毒症状が起こる場合があり、最悪死んでしまう可能性もあります。
犬の場合は体重1kgあたり100~200mgのテオブロミンで中毒になると言われています。ミルクチョコレートよりもダークチョコレートの方がテオブロミンが多く含まれており、ダークチョコレートなら100g程度食べただけで中毒になることがあります。
100gは意外にペロッと食べてしまえる量ですから、飼い主は注意してくださいね。
いかがですか。猫に危険な食べ物。有名なのは「玉ねぎ」と「アワビやサザエ」。特にアワビやサザエの肝はとても危険。チョコレート同様、絶対に上げないようにしてくださいね。