猫はこたつで丸くなる…。いやいや猫は結構どこでも丸くなります。窓際、キャットタワーの上、飼い主の膝の上でも丸くなっていますよね。
トラ模様の猫が丸くなって寝ているとアンモナイトの柄にそっくり。「アンモニャイト」という名前で丸くなった猫のぬいぐるみが売られていて、思わず買ってしまいました。
猫の可愛さはその丸い形にもあるはず。そもそも猫はどうして丸くなって寝るのでしょうか?
■猫の骨は人間よりも多い
猫の骨の数は244本。人間の骨の数よりも40本も多いそうです。骨が多ければその分体の動きが柔軟になります。
猫は特に背骨をつなぐ椎骨の椎間板という軟骨がとてもしなやかなのだとか。そして鎖骨が肩の関節と固定されていないため、動きがとても柔軟です。丸くなったり、背をそらしたり、猫の体はとても柔らかく動きます。
そのせいで、猫はごく自然に体を丸めることができるのかもしれません。
■人間は丸いものが好き
人間は本能的に丸いものに特別な関心を寄せると言われています。子供のまん丸な瞳やふっくらとしたほっぺたを見ると、「なんて可愛いのかしら」と養育本能を掻き立てられるそうです。
可愛い=丸いとも言えるかもしれません。アニメのキャラクターで人気があるキャラクターは全て丸い要素を持っています。アンパンマンもドラえもんも形は丸いイメージがありますよね。
猫の肉球が人気があるのもぷっくりと丸い形が可愛いからでしょう。
猫が意図的に人間に好かれるからやっているのではないと思いますが、それでも猫は自分のどこが人間を惹きつけるのか、もしかしたら知っているのかもしれませんね。
■丸い形は防衛本能
出典
自然界では丸い形は、たとえ亀の甲羅のようにちょっと歪な円形でも、自己防衛に役立ち、摩擦を減少させ、強度を増加する形です。三角形や四角形よりも円形は三次元の物体で最も表面積が小さくなる形なのです。
丸はまさに防衛に適した形と言えるでしょう。他の形ではどんなに詰め込んでも球形に比べたら面積は大きくなってしまいます。
実は卵の形が丸いのはこの理由によるもので、多くの動物が危険にさらされた時にこの丸い形を取るのはこうした理由があるからだそうです。
いかがですか。ウニやハリセンボン、ハリネズミやダンゴムシも丸くなります。猫は1日の大半を寝ている動物。無意識に外敵から身を守りために、丸くなって寝るのが習慣になっているのかもしれません。
最近は完全室内飼いが主流です。猫の危機管理も薄れているのか、まるでゴムのようにデローンと伸びて猫が寝ている様子もよく見かけます。
お腹を飼い主にさらけ出して寝ている猫は、飼い主への信頼度が100%ということなのかもしれませんね。