寒くなりましたね～。皆様風邪など引いていませんか？
手洗い、うがい、人ごみには行かない、が風邪予防の鉄則ですが、仕事をあればそうも言ってはいられませんよね。
実は最近、風邪どころは「結核」が流行っているのをご存知でしょうか？あれ、この病気、もう撲滅したんじゃないの？と私は思っていましたがとんでもない！2016年の8月に、千葉県の船橋市の学習塾で結核の集団感染がありました。
結核は「空気感染」します。そのため、男性の講師１人が結核にかかっていたために、その学習塾に通っていた小学生8人、中学生13人、高校生22人が結核に感染してしまったそうです。（http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082900725&g=socより）
☆ネコと結核の不思議な関係
出典
この結核と言う病気は、実は猫とも関係があります。日本では結核は昭和20年代まで国民病と恐れられてきました。現在では100分の1にまで激減している病気ですが、もっと昔、江戸時代は死に至る病として恐れられていたのです。
そしてなぜか、この病気は「黒猫」を飼うと治ると言われていました。黒猫を飼うと労咳（結核）が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされていたのです。（https://ja.wikipedia.org/wiki/黒猫より抜粋）
☆人が結核に感染するとネコにうつる
感染症はたくさんあります。しかし下記の病気は人から犬や猫にはうつりません。
・ポリオ
・風疹
・日本脳炎
・水疱瘡
・ペルペス
・肝炎
・麻疹
・インフルエンザ
このように人が感染しても犬や猫に感染しない病気がほとんどですが、この「結核」は人間が感染すると飼い猫、飼い犬にも感染する恐れがあります。
そしてこの逆もあります。ネコが結核に感染すると飼い主にうつる場合もあるのです。2014年、イギリスで猫から人への結核の感染が世界で初めて発見されました。
結核の感染は人のせきやくしゃみなどで広がる空気感染が主体ですが、イギリスのハンプシャー州・バークシャー州に住む2人の患者は、結核に感染した猫に接触してしたことが判明しています。(http://gigazine.net/news/20140406-cat-human-tb/)
出典
しかしイギリス保健省の執行機関の1つPublic Health Englandは「猫から人間への結核感染が認められたが、感染確率は非常に低い」とコメントしています。
日本では第二次世界大戦以降「結核予防法」が制定されましたが、「ハンコ注射」などともよばれていたBCG接種が実施され、2007年3月31日をもって廃止されています。
しかし近年になって新しいタイプの結核が登場し、1999年には「結核緊急事態宣言」も出されました。2010年の調査では、人口10万人あたり、患者数は18.2人となっています。
現在、厚生労働省の報告によれば、年間で約2万人ずつ結核になる方が増え、毎日約60名の方が結核になり、6名の人が命を落としているそうです。
冬は特に空気が乾燥しています。空気感染の病気をもらって猫ちゃんにうつさないように気をつけて下さいね。
