犬がため息をつくのは気持ちの表れ
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リラックスしている
犬がため息をつくのは、リラックスの意味もあります。
犬と生活をしていて一番ため息をつくタイミングが多いのは、寝る前が多いでしょう。
その場合、寝るためにひと息ついているのです。
また、ブラッシングをしていたりするときにもため息をつくことがありますが、これもリラックスという意味で、ため息をついているのです。
目をつむりながら、ため息をついているときは、完全にリラックスした状態ですので、邪魔をしないであげましょう。
さらに、満足といった意味でもため息をつきます。
ごはんを食べた後や、日光浴をしながら気持ちよくしているときのため息は、現在の環境に満足していることでしょう。
シャンプーやお風呂が好きな子の場合、湯船に浸かりながら ため息をついたりしますが、人間がお風呂で声を出してしまうほど気持ちが良いのと同じことで、とても気分良くリラックスしているということになります。
不満があるとき
ひまそうにしているときに、犬のため息を聞くことがあります。
これはそのとおりの意味で、犬が何か飼い主や環境に不満がありため息をついています。
散歩の時間であるのに散歩に行けなかったり、寝るのを邪魔されたり、自分のタイミングでごはんを食べさせてもらえない等、様々な不満の意味を込め、犬はため息をついています。
ため息の他にも、鼻息をフンッと鳴らすようなこともあります。
この場合も要求があるのに通らない時など、不満なことがある意味を込めている場合が多いです。
リラックスしている時と間逆の意味であるため、飼い主としてはわかりづらいですが、目を開けながらため息をついている場合は、不満の意味でため息をついていることが多いですので、気をつけて観察をしましょう。
嫌がっているときもある
抱っこしているときに 愛犬がため息をついていることはありませんか?
リラックスしている場合に加え、実は嫌がっていることもあるので注意してみてください。
見分けがつきにくいですが、ため息の長さを観察してみましょう。
フンッフンッと短めに鼻息を鳴らすときは、抱っこの仕方に不満があったり抱っこされたくないのに無理やり抱っこされたことが原因でしょう。
そんな時は、一旦降ろしてみてください。
そそくさと逃げてしまう場合は そのまま放っておいてあげましょう。
小さな子供に無理やり抱っこされたりして、嫌だけれど我慢している時は、ン"ン"…という声をもらすこともあります。
それとは反対に、ハァ~~ッと長くため息をついている時はリラックスして気分が良い時です。
遠くのにおいを嗅ぎたいとき
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特に散歩中に見られるのが、この意味のため息です。
あまり目立たないかもしれませんが、散歩中にも犬はため息をついています。
鼻の通りをよくすることで、遠くのにおいを嗅ごうとしているのです。
決して散歩に対する不満ではないため、邪魔をせずに放っておいても大丈夫でしょう。
また、ため息だけでなく鼻息をフンッフンッと鳴らすこともありますし、遠くのにおいだけに限らずもっと集中してじっくりにおいを嗅ぎたい時にも、鼻の通りを良くさせるためにため息をつくことがあります。
お散歩に飽きたのかと頭をよぎるかもしれませんが、そんな時は少し様子を見て待ってみてください。
充分ににおいを嗅がせてあげると良いでしょう。
もしお散歩に飽きている場合は、足を止めることのほうが多いですね。
疲れたとき
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疲れたときにも、犬はため息をつくことがあります。
長時間散歩していたり、遊んでいるときにこの意味のため息をつきます。
散歩中に突然動かなくなってしまい、ため息をつくことがあります。
そういった際には、少し休憩して早めに帰ると良いでしょう。
犬のため息は病気のサイン?
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何度もため息をする場合は要注意!
何度も犬がため息をついている場合は、病気である可能性も視野に入れなければなりません。
咳の症状があるフィラリアや、気管虚脱等、呼吸が苦しくてため息をついているかもしれません。
実はそれはため息ではなく、深呼吸をしているのだけである場合には、早急に動物病院へ連れて行く必要があります。
元気にごはんを食べたり、散歩で走り回っている場合は大丈夫でしょうが、ごはんを食べずに元気がなく、ため息をついている際は、病気の意味でのため息かもしれません。
特に高齢の犬である場合には、心臓病のリスクが高いため、極端にため息が多かったり、いつもと様子が違う際は、動物病院へ連れて行きましょう。
うつ病等の精神的な病気の可能性も
目力がなくなり、常に落ち込んでいるような態度をとりながらため息をついているのは、うつ病等の精神的な病気の意味があるかもしれません。
身体的に問題がないのに、極端にため息が多い場合は、うつ病の可能性も。
犬も人間同様精神的な病気になってしまうことがあります。
短頭種の場合
短頭種の場合によく見られるしぐさで、鼻の通りを良くするために水をフンッと出すことがありますが、その前にため息をつくことがあります。
短頭種は常日頃から鼻水が出ていることが多いため ついつい見過ごしがちですが、ため息をついた後に鼻水をひどく垂らしている時には 注意が必要です。
鼻腔狭窄という、鼻の穴が狭くなって呼吸がしずらくなる病気の可能性が出てくるのです。
特にフレンチブルドッグといった極端に鼻が短い犬の場合、ため息の後に垂れるほど鼻水が出ているのなら、日常的に呼吸がし辛く負担がかかっている可能性があります。
徐々に息も荒くなるので、そのような症状が見られる前に病院で診てもらいましょう。
お散歩などの運動中に気づきやすいので、よく注意して観察してあげてください。
リラックスをしている時、不満がある時、病気の時、と微妙にため息のつきかたは違いますが、犬のため息にも色々な意味があります。
ため息をついているのに気づかないことや、ため息だけでは見分けがつかないことも多いですよね。
シチュエーションも考慮して、どう考えてもいつもとは様子が違ったりおかしい場合には、速やかに獣医師に相談してみることをおすすめします。
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