諦めなかった獣医師達
顎は砕け、ボロボロだった猫
それは去年のこと。テキサス州にあるアドービー動物病院に1匹の猫が運び込まれます。その猫は車に轢かれ、顎は砕け他の箇所にもダメージを負っていました。
アメリカでは通常、このような状態の動物は安楽死させるケースがほとんどですが、アドービー動物病院の獣医師達は違いました。
生存率は低い。それでも...
猫の怪我の状態は酷く、生き残れる確率はとても低いものでした。それでもアドービー動物病院のメイヤー先生を含む二人の獣医師達は猫の回復手術に挑みます。
手術は見事成功!
顎へのダメージは余りにも酷く、歯を全て取り除かなければなりませんでしたが、それでも二人の獣医師の手術は完璧でした!
そして猫自身の生きることへの強い意志もこの手術の成功のカギでした。
術後の約1か月の間は口から食べ物を摂ることができないため、チューブで栄養補給しながら感染症や合併症を防ぐための治療も施されました。
やがて痛々しい姿だった猫の顔には笑顔が戻ってきました。
そして運命の出会いが...
その日はアドービー動物病院の新入りスタッフであるクリスタル・テイトさんの初出勤の日。クリスタルさんは、勤務初日にその猫に出会ったのです。
愛らしい猫の笑顔に心を奪われたクリスタルさんは里親になるとこを決意。その猫を「ダッチェス」と名付け、初めての出会いから1週間も経たないうちに家族として迎え入れたのです。
生きるチャンスをもらったダッチェス
ダッチェスが今幸せに暮らしているのは二人の諦めなかった獣医師の情熱のおかげでした。
その獣医師達の情熱に答えるように日に日に強くなっていくダッチェス。
そんな二人と一匹の勇気にご褒美を与えるように、天はクリスタルさんとの出会いを用意してくれていました。
二人と一匹が教えてくれたこと、それは決して諦めないことでした。