「危険な犬」と判断された犬
戦火の中で出会った子犬
2011年、アフガニスタン・カブールで働いていた元軍人・ジョーンズさん。彼は、戦火の中で育った一匹の犬を拾います。犬はマーリーと名付けられ、フロリダのジョーンズさんの家で飼われることになりました。出典:https://www.thedodo.com/marley-dog-bites-boy-toy-gun-1960511779.html
戦火の中、たった一匹で生きてきたマーリー。
何を言っているのか、何もしているのか分からず、きっと怖かったに違いありません。
少し不安な表情をしていますが、体に傷はないようですね。
ジョーンズさんという優しい人に拾われて、本当に良かったですね。
フロリダでマーリーを待っていたのは、それまで経験したことのない平和と、彼に愛情をたっぷり注ぐ家族たち。マーリーは、新しい場所で幸せな暮らしを手に入れました。出典:https://www.thedodo.com/marley-dog-bites-boy-toy-gun-1960511779.html
銃声、人の大きな声や、走り回る音。
日夜問わず様々な音が聞こえて、それに怯えいつも緊張していたでしょう。
ぐっすりと眠ることが出来ない日もあったかもしれません。
でも、ジョーンズさん家族に迎え入れてもらったその日から、マーリーにとっては初めての美味しいご飯、温かい寝床に笑顔と笑い声・・・
いい意味でマーリーはビックリしたでしょうね。
これからはもう、独りぼっちになることはありません。
あるものがマーレーを嫌な記憶を呼び起こす
ジョーンズさんが不在のある日、2人の息子が、刑事ごっこをして遊んでいました。兄のテイラー君がマスクを身に着け、おもちゃの銃を振り回していたところ、なんとマーリーが彼に嚙みついてしまったのです。出典:https://www.thedodo.com/marley-dog-bites-boy-toy-gun-1960511779.html
戦地で生まれ育ったマーリーには、テイラー君が弟に危害を加えているように見えたのでしょう。「止めようとしたのだと思うよ」とジョーンズさんは語ります。
「またアレだ…アレのせいで幸せな毎日が無くなってしまう」
銃は、寂しくて怖かったあの頃を思い出す、マーリーにとって忘れたかったものだったのかもしれません。
家族を守らなくては、と無我夢中で噛み付いてしまったマーレーの気持ちが痛いほど分かりますね。
しかしこの事態が、マーリーの人生を大きく変えることになりました。
近所の人がアニマル・コントロールを呼んで事態を収拾してくれましたが、ジョーンズさんは、「マーリーを責めることはできないよ」と述べています。「マーリーにとっては、すごく感情的な状況だった。テイラーが悪い奴に見えたんだろう。それに、テイラーはちょっと噛まれただけだったしね」出典:https://www.thedodo.com/marley-dog-bites-boy-toy-gun-1960511779.html
噛まれたことに驚いたテイラー君は、近所に助けを求めたそう。
嫌な過去は、マーリーの心に大きな傷を付けていました。
どれだけ楽しくて幸せな日々を送っていても、人と同じように忘れたくても忘れられない記憶が、動物にもあるのです。
大切な家族を救うために