猫に与えてはいけない食べ物について
猫に与えては絶対にいけないと言われているのが、ネギ、玉ねぎなどのネギ類、チョコレート、ココアなどのカカオ類、ぶどうやレーズンなどのバラ科の果物などですね。これらは、ペットショップなどで再三にわたり、注意喚起を受けているので多くの猫の飼い主さんは知っています。とりあえず猫を飼う人にとっては、このあたりの知識は大丈夫といったところでしょう。
猫に与えてはいけない食べ物を詳しく解説しています。
栄養豊富と言われるほうれん草、でも毒を含んでるから大丈夫じゃない?
ほうれん草は、ビタミンCの他、鉄分、ベータ・カロテンなどを含む健康食材で日々の食卓では欠かせない存在です。そんなほうれん草にも、「毒」が含まれています。それがシュウ酸です。おや?大丈夫じゃないんでしょうか?
シュウ酸そのものは微毒
毒とはいってもそれほど強いものではなく、人では尿道結石のきらいがある人や腎臓などの疾患を抱えた人で、ほうれん草に含まれるシュウ酸によって骨粗鬆症などの要因になるので、控えたほうが良いというものです。
しかしながら、その場合でも生で一度に1kg食べた場合で、普通は適度な量で茹でて食べる分にはいくら食べても問題はありません。普通に調理していればやっぱり大丈夫なんです。
但しこの「大丈夫」とは人の場合です。
ほうれん草のシュウ酸は弱いが、猫に与えるとちょっと微妙
人が一日に食べる量からすると、ほうれん草から摂取するシュウ酸は微量です。カルシウムの吸収に悪影響とはよく言われますが、本来通常食べている分であれば、結石や骨粗鬆症予防に控える必要は無いのです。あくまでも身体に疾患を抱えている場合、人間に関しては栄養指導の元で食べるなら大丈夫だということです。
またシュウ酸は、どんな野菜にも含まれています。単に量の違いだけでシュウ酸の違いはありません。よく「灰汁」とか「えぐみ」といわれる正体がシュウ酸です。ですから、生のほうれん草を猫が食べることは考えにくいのです。
その点では、スーパーの袋から猫が取り出して食べてしまう心配は無く、安心して大丈夫ということいえます。
茹でたほうれん草は猫が食べても一応安心。でも必須のお野菜ではないですよ
シュウ酸カルシウム尿結石という猫の病気をご存知でしょうか?この病気は、マグネシウムが多い餌などからかかりやすい病気と言われてますが、カルシウムなどとのミネラルバランスも深く関わっていると言われています。
猫の結石の種類
代表的な結石が、マグネシウムが原因のリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)とカルシウム由来のシュウ酸カルシウムの2種で、猫の年齢によって尿のpH値の影響で発症することがあります。
少量でも蓄積して発症するのかは不明ですが、肉食性の猫は植物を分解して消化できるようには、上手く出来ていないので、人とは違って微量でも影響がない、大丈夫とは言い難いものがあるんです。
ほうれん草に含まれるシュウ酸の過剰摂取は、人よりも過敏と考えておこう!
シュウ酸カルシウム尿結石になると、尿の酸性度が上がり、飲水の極端な減少、肥満などの症状が出やすくなります。また体の抵抗力も減少し、血尿、頻尿、排尿の痛み、食欲不振などが現れることになります。
結論としては、猫にほうれん草は合わない
結果的にほうれん草を水に浸して、よく茹でたとしてもビタミンやミネラルはお湯に溶解してしまうので、与えてもスカスカの栄養のお野菜を与えているのと同じです。「これくらいなら大丈夫」という目安は明確ではありません。
よって、ビタミン、ミネラルはドライフードかそれ以外の猫専用フードに任せて、ほうれん草は猫にとって大丈夫な野菜じゃないという認識で良いと思います。
猫にとってほうれん草は、与えるのは大丈夫ではありません。