ホファヴァルトの特徴
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ホファヴァルトはドイツ原産の犬種で、とても活発な性格の大型犬です。
『ホファヴァルト』という犬種名はドイツ語で「農場監視犬」を意味した語に由来するといわれています。
現在ヨーロッパで高い人気を得ている優しい性格の犬種です。
垂れた耳と美しいスタイルが特徴です。
しつけが楽で飼いやすいのも特徴の一つです。
状況判断に優れ、物事の飲み込みが早いのです。
中世ドイツ時代には番犬として飼育されていたのですが、その後何世紀も忘れられていた犬種です。
しかし、20世紀になりこの犬種のブリーダーたちの熱心な努力により、再生計画が成功し、現在ではヨーロッパを中心に、ペットやショードッグとして高い人気を誇る犬種となっています。
そして、ドイツでは現在でも使役犬として活躍しています。
ホファヴァルトの外見的特徴
ホファヴァルトの身体的な特徴としては、耳が垂れており、手足が長いのが特徴。
特に尻尾がふさふさなのが特徴です。
特徴的にゴールデンレトリーバーに似ていますが、サイズはそれよりも大きく、体高は55〜70cm、体重は25〜40kgの大型犬です。
さらに毛色のバリエーションも異なります。
ブラックやゴールドの他に、ブラック・アンド・タンやブラック・アンド・ゴールドといった毛色があるのが特徴です。
ホファヴァルトの寿命・体型
脚の長い大型犬であるホファヴァルトは、ゴールデンレトリバーよりも大きいサイズです。
そして、体重も40キログラム以上になることもあるほどです。
がっしりとした体型をしています。
そんな大柄の犬種なので、寿命は約10年ほどと言われています。
ただ、12年ほど生きる個体もいて、それ以上長生きしてくれることもあるかもしれません。
しかし、大型犬は小型犬などと比べるとやはり寿命は短いので、平均して約10年と考えておくと良いでしょう。
ホファヴァルトの歴史
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ホファヴァルトの詳しい歴史については不明な点が多く、詳しいことはよくわかっていないようです。
しかし、1220年の時点で既に存在していた古い犬だということはわかっています。
その頃にすでに1つの犬種としての記録が残っているからです。
そうすると、歴史は古い犬種であることがわかりますね。
ホファヴァルトは基本的に優しい性格が特徴で、しつけやすいのでペットとしてよく飼われていましたが、主に番犬としてしつけられて使われていました。
温厚なのに番犬になるの?と思われる方もいるかも知れませんが、農場や家に入ろうとする不審者に対しては大きな声で激しく吠えて、家を守っていたそうです。
そのような番犬の仕事を果たす以外は、とても温厚だったのでペットとしても愛されていたようです。
とても賢くて、従順な犬ですね。
しかし、ホファヴァルトは1900年代になり仕事が減ったことにより、そして、雑種化が進んだことにより、絶滅の危機に陥ります。
しかし愛好家達の手によって保存活動及び再生計画が立てられたことで、現在は元の姿に近い形で復活しております。
この再生計画では、ホファヴァルトにジャーマン・シェパードやニューファンドランド、レオンベルガー、クーヴァーズといった犬種が交配されたようです。
そして後に、それらの犬種の特徴を除くため戻し交配が行われたようです。
現在、ヨーロッパで人気の犬種となっているようですが、登録頭数は少ないようで、海外でも簡単に手に入る犬種ではないようです。